2009/10/26(月)09:05
文房具好きの原風景。
いくつになっても、枕元にプレゼントが置かれているという光景にはワクワクする。
あれは、姉が小学校に上がる年だったと思う。
朝起きると、
枕元に 鉛筆削り が置かれていた。
バンビの絵がついた、緑色の手動の鉛筆削りだった。
姉より先に起きてそれに気が付いた私は、
目がパァッと輝いた。
それは、入学した姉への父からのプレゼントだったが、
「2人で一緒に使いなさい」と言われたように思う。
さっそく鉛筆を削ってみたが、
削り過ぎず、先の尖り具合もちょうど良く、中指の当たる部分もなめらかに削られていて、
とても使い心地が良かった。
後に電動の鉛筆削りも使ったが、
確かに早いけど、アッという間に鉛筆が減ってしまう気がする。
削られた木の芯の部分もザラザラしていて、
持った時の感触がまずい。
特に困ったのが中で芯が詰まった時で、
電動のそれは、折れた芯が見えないし、なかなか取れないし、それにコワイ・・
しかし、手動のバンビは、
ひっくり返して、折れた芯をチョイとなにかで引っ掛ければとれるのだ。
アナログな道具だが、
実は今も現役で、実家の私の机の上に鎮座している、ご長寿さんのバンビなのである。