一度は命拾いをさせてもらいました。1994年6月。ガスの配管の仕事で山奥に入っていたときのことです。 傾斜のきつい足場で仕事中に足を滑らした時、手に持っていた電動ドライバーがまゆげから頭に向かってささり一瞬にして抜けました。自分でもはっきり分からなかったようでとに角、病院にということでしたが山の中ですので 病院という病院がなく行った所が眼科、そこで消毒して、カットバンを張ってもらい又、現場に戻り仕事をしていました。しばらくすると気分が悪くなり途中で帰ってきました。 いつもの時間より早く帰ってきましたので訳を聞くと目の上をケガしたとの事。いつものように普通に食事をしてお風呂に入り頭も洗いました。 でも、翌朝頭が痛いということで念のため脳外科へ行きレントゲンを採ってもらうことにして1人車の運転をして病院へ向かいました。 その頃私は失業中、上の子は中学1年、下の子は年中さん。 家に居たら主人から電話。 「即!入院やと」もう、びっくりして駆けつけました。 行くと個室で「面会謝絶」の札がかかっていました。 私は先生に呼ばれ、レントゲン写真を見せられました。 頭の上が半月ほど真っ白く写っていました。 「これは空気です。もしばい菌が入っていて熱が出ると90パーセントの確率で脳障害、もしくは植物状態になるおそれがあります」・・・・・・・・ 聞かされてビックリしました。そんな恐ろしい事になっていたとは思いもよらなかったからです。でも不思議とその時は心の奥で絶対に治ると思っていました。 |