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いいもん見つけた&手作り・アウトドアー

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2008年11月03日
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カテゴリ:お話したい購入品




山でのライター選びに苦労する。
以前、ライターの火が点かなかったことがある。
普通の電子ライターが2200mで10回に1回程度しか着火しなくなった。2800m以上ではただのお荷物と化してしまう。気温は0度~10度程度だった。調べると通常の電子ライターは安定して点火できるのは1800mだそうだ。また着火可能温度についてはガスの種類によっても違いが出る。

当方はたばこを吸うので、火がない事はとても困る。
よくサバイバルという言葉があるが、当方にとってのライターはたばこが吸えるかどうかの瀬戸際。つまり生死の境目なのだ。(笑)

タバコ専用の物はいろいろ試した。
マッチ、オイルライター、フリントライター(ガス)、電子ライター(ガス)、その他に面白(特殊)ライター・・。


着火具比較

なぜ「たばこ専用」と書いたか。これは目的によって<最低限の能力>の求める事が違うからだ。
<非常時のたき火>用は、燃焼時間が長いほうが有利。
<たばこ>用は、多くの発火回数が必要だが燃焼時間は数秒で構わない。
<ストーブ着火>用は火が見えなくとも「火花」でも着火ができる。
など様々だ。
低山などでは使い捨てライター一個で十分だからあまり気を使わない。
しかし冬山や高山では、必要な時に火が得られないことはきつい。

ある程度は現地での工夫で対応ができる。
使い捨てライターでも衣類の内側のポケットに入れておくなど温度を下げない工夫をするべきだが、「ライターの基本構造」にはそれぞれ使用環境の限界がある。
ライターは万能に見えてもそれぞれ一長一短があることを「その場・その時」に初めて気がつくことも多いのだ。

ライター(着火道具)を比較したい。選んだものは、それぞれの形態の「基本」のもの。
<<基本比較項目>>
高山対応:低温対応:防風性: 防水性: 着火可能回数: 重量: 愛着度:耐久性:ワンハンド着火可能:価格:総評:
各構造の製品も欠点を補うものも販売されている。


マッチ類

<マッチ>
着火性能は間違いないが、20本持っていけば20回しか使えない。たばこは20回では足りない。
また風に弱いが、広範囲(高度や温度)の環境に対応できることは確か。改良版の中でも風防マッチと銘打って、花火のように火薬(燐)部分が長いものは煙草の味がまずくなる。(笑)
昔からある「耐水マッチ(防水マッチ)」が一番と感じる。
(自作の方法は『自作 防水マッチ』をご覧ください。)


オイルライター

<オイルライター・ジッポー型>
ジッポーは大好きで、低山ではよく持参する。しかしオイルは低温に弱い。
ジッポーなど愛着度は上位だが、山での携帯には重く嗜好品的存在。
(ジッポーに郷愁を感じる事があるのは『父の<ジッポー・ライター>』の理由からかもしれません。)



フリントライター

<フリント式ガスライター 使い捨て型>
石を擦って火を点けるガスライターだ。これはよい。低温時や高度での着火率は高く、内ポケットに入れて、冷たくならないように使うことは前述のとおり。水に弱いが防水ケース入りの型も販売されている。使い捨ては愛着が出ないが、ガス注入式は愛着を感じて使う人が多い。特に往年のライターの復刻版がひそかな人気となっているようだ。



電子ライター

<電子ガスライター 使い捨て型>
気温と気圧の関係で高度があがると着火率がとても悪い。ガスの出が弱くなり火が飛ばなくなる。2000m超級の山ではとても使えないが、改良版として高度でも使えるものや防水ケース・ガス注入式が出ている。



ガリガリ


火縄ライター

<ガリガリ><火縄型のライター>
おもしろライター(特殊ライター)の一つで正式名称はそれぞれ不明。子供だましの多いこの種のライターも試してみた。「ガリガリ」はガス不要の火打石だけで着火させる「たばこ専用」ライター。たばこを着荷の穴に差し込んで回転する取っ手を回す。ガリガリと石を擦る音がして火花が盛大に飛び着火できる。
火縄型のライターはちょっといただけなかったが、いままでこれを使っている人を2人見たことがある。風がある時の方が火付きがいい変わったライター。



AQマッチ 右はLED付き

<<AQマッチ (パーマネントマッチ)>>
昔からある単純なオイルライター。機構が単純なだけに壊れない。
小さく軽い。密閉性も高くオイルを入れてから1年しても火が点くすぐれもの。

<<ガスの種類>>
ガス型ならプロパン入りのガスを入れたい。市販でよく出回っているガスライター用のガスボンベはブタンガスと通常表示されている。調べるとその他のガスが混合されているものがある。中でもプロパンガスの率が高いものがある。気がつかず使っている中にも「選ぶべき」選択肢があるようだ。

ガスの気化温度はブタン-0.5度、イソブタン-11.7度、プロパンガス-42度。(気圧はほとんど関係なし)もちろん気温が低い環境では気化温度が低いほうが有利となる。
実用温度は、気化熱により気温から 5~10℃程度下がるのでブタンガスは10度程度でまでしか使用ができないことが分かる。 
ブタンは液化加工・注入や容器に手間がかからない。プロパンガス100%となると液化に手間がかかり容器にも強度が必要。そこで一般的にはブタン100%がよく使われるのだ。

共用ガスボンベ 『共用ガスボンベ』は 当方がよく使っているガス(タバコ屋によく置いてある)。 可燃性ブタンガスと表示があるが、ブタン75%、プロパン25%の混合で低温時にも強くなっている。
山用ストーブのガスボンベには、寒冷地用として値段を上げてもイソブタンとプロパンの混合をしているのは気化温度差の改善のためだ。
結果、高山用のライターには、プロパンガス混入のガスを入れていきたい。

たばこ専用はここまでとして、使用範囲を限定しないものとしての着火具を考えることが必要だ。
「ではどの着火具を山に持っていくか」となる。
結論は使い捨てのフリント式ガスライターと耐水マッチのペアが最高だろう。互いの弱点を補い軽量で安いことが魅力。

しかしそれでは夢も希望もなくなる。もう一歩ひねったところでひとつで万能の着火具を考えたい。
面白いライターのメーカーがある。ウィンドミルは、アウトドア系ガスライターの開発に余念がない。高高度でも対応できる特殊ターボライターが数種類出ている。ここに一つの答えがある。


FIELDER(フィールダー)

<<ウィンドミル(WIND MILL) FIELDER(フィールダー)>>
この機種はだいぶ前から売られている。一番の特徴は空気の希薄な場所で使用する場合、燃料ガスと空気との混合比率を調整し安定した着火性能が特徴。このライターは群を抜いてすばらしい。
登山などで威力を発揮するものの、購入者のコメントや店頭の見本では、この高度調整ダイヤル(クリック型)破損が見られたと報告があるが、当方の使用感では、「遊びで毎回クリック」しない限りは強度に問題ないと感じた。
●サイズ:82(H) X 33 X 23mm
●重量:46.5g
●ガスキャパシティ:2g



ウィンドミル(WIND MILL) HAL

<<ウィンドミル(WIND MILL) HAL >>
フィールダーの兄貴分的存在。このライターの名前のHALは高高度着火可能ライターの略だそうで、通常よりも放電出力が高いピエゾユニットを放電エネルギーに使用。燃焼条件の悪い(酸素濃度が薄い)高高度環境でも着火できる内燃式ライター。確かに着火が他のものと比較にならぬほど力強く安定している。フィールダーと違い高度(燃料ガスと空気との混合比率)調整はいらない。唯一の弱点は87gと重いこと。
●サイズ:83.5(H)X38.5X16mm
●重量:86.6g
●ガスキャパシティー:1.6g


フィールダーとHAL

この二種は携行時の防水機能に優れ、誤操作防止への配慮やワンハンドでの着火が可能など至れり尽くせり。(HALは慣れが必要)
双方3000mまで着火可能だが、逆に言うと3000m以上はやはりきつい。
せっかくだからプロパンガス混合を使い適応範囲を広げたい。

きれいな空気の中でいただくタバコの味は素晴らしい。
しかし嫌煙権は高山にまで押し寄せている。
当方は、お気に入りのライターを見つめて「ハイハイ、悪いのは私」と背を丸めて
たばこに火をつけています。







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Last updated  2008年11月05日 22時01分38秒
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