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カテゴリ:レッツ!訳。番外篇
二日にわたって
アニメの中のお国ことばについて 語ってしまったのだけども、 アニメを観ない人にはなんのこっちゃいわからん話であろうのう と、申し訳ないような気もしつつ でも今日も語ってしまいます。はい。 えーと、アニメの中のお国ことば 一つ目は「じゃりんこチエ」が衝撃的だったのよってはなし 二つ目が「Bleach」は京都弁と大阪弁の違いが分かってステキってはなしでした。 関西寄りやなあ・・・。 今日は、アタクシの地元が高知ってことで アニメの中の土佐弁についてです。 高知という県は、高校野球が強かった時代があったもんで 野球漫画に「優勝候補」として登場したりしました たとえば、印象的なのは 「ドカベン」に出てくる『土佐丸高校』。 (ああ・・どれだけの人が話についてこられるのだろうか。不安) 犬飼っていう選手が三人もいて(三兄弟なんす)、 長男は「鳴門の牙」って異名があります。 高知県民的には「鳴門」っていう時点で残念感がありますが まあそこはね、ざっくり四国っていう。 あと土佐丸高校には丹座とかいう眼帯をしたいかつい選手なんかおりまして 高知って・・粗野なイメージなんだなあ・・・と子ども心に悲しくなった記憶があります。 土佐丸高校ってんだから高知の学校なんでしょうけども 選手がしゃべるのは、ひとつも土佐弁じゃなかった。 (じゃあ書くなよってか?ごめん。) *** 司馬遼太郎さんが「竜馬がゆく」を書いてから(龍馬じゃなくて竜馬、行くじゃなくてゆく) 坂本龍馬の知名度が上がったって話、聞きますよね。 坂本龍馬のイメージからか、マンガや物語に出てくる土佐人は スケールのでっかい大胆な人として書かれることが多い気がします。 そして、それらの土佐人は「ぜよ」って言う。 逆に言うと、語尾が「ぜよ」だったら、そいつは土佐人。たぶん。 ** 「デュエルマスターズ」 っていうカードゲームのアニメがありました。 もとは小学館コロコロコミックなので、小学生に聞いてもらうと良いかもしれん。 主人公・切札勝舞(きりふだしょうぶ)のライバルというか仲間というか とにかく登場の多い人物に天地龍牙(あまちりょうが)というのがいました。 お金持ちで少々俺様キャラ。標準語でしゃべるのですが、セリフの語尾には「ぜよ」。 ** 私の好きな「銀魂」(集英社・週刊少年ジャンプからアニメ化)。 主人公・坂田銀時の攘夷志士時代の仲間に坂本辰馬というのがいます。 こちらは方言をしゃべり、セリフの語尾に「ぜよ」とか「がじゃ」とか 土佐弁っぽいものがつくので、もしかしたらアニメを見る人の中には、 あれが土佐弁だと思う人がいるかもしれないけれども、 非常に残念ながら、 あれは土佐弁ではありません。いろんな方言のミックスです。 ** お国ことばは難しいです。 さんざん「あれは土佐弁じゃない」とか言っておいてナンですが お国ことばは、 風土や生活に沿って形ができているわけで、 その県らしさがドバンと表に出てるわけなんで よその土地で暮らした人が簡単に習得できんですよ。 私なんかも、たとえば青森のコトバ真似してごらんとか言われても 無理だと思うもの。3年くらい暮らしたら何とかなるかもしれんけど。 ** そのことを頭に置いて、 それでも発音とイントネーションが かなり正しい土佐弁が出てくるアニメをあげるとすると 「毎日かあさん」(毎日新聞社)の淑子ばあちゃん だと言っておきます。 あの年代の女性が使うコトバが、かなりちゃんと発音されていて 淑子ばあちゃんが登場するとうれしくなります。 (淑子ばあちゃん役の声優さんは長崎出身らしい) ** 声優さんてこのごろ人気の職業で たくさんたくさんいらっしゃるわけですよ。 せっかく日本各地から声を仕事に集まるわけだから いつか それぞれの故郷のコトバが、その人の持ち味になって 「あの方言はあの人」なんていう依頼のあり方が出てくるといいなあ と思います。 おわり ** ** そうそう、アニメじゃないんですけども ドラマ「龍馬伝」では宮迫さんが土佐弁上手でした。 あとは「仁-JIN-」の内田聖陽さんも上手でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012/07/04 01:36:46 PM
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