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カテゴリ:プチイベント
未明に横浜に帰ってきました~。長い長い、帰省でした。
一言で言うと本当にいい正月でした。 一方のジジババはみんなが来るからと老人ふたりの所帯には似つかわしくないデカイ炊飯器を購入し、もう一方のジジババは同じ理由で二度と使わないかもしれない餅つき機を買って、孫たちを待っていました。 ひとえに孫たちのキラキラとした瞳と食べちゃいたくなるほどの笑顔と心が洗われるような笑い声を愛しく思う気持ちからです。 祖母とほぼ変わらない背丈になった息子は、祖母と並んで台所をすすんで手伝い、そして男同士でつるみたがる祖父に連れられては出かけていきました。 娘はやまのように象形文字を書いては、「みて~」祖父母に抱きついていきました。内弁慶で人見知りとテレが激しい娘なのに、祖父母だけは時間のブランクをまったく感じさせず、会った瞬間からなんの迷いもなく飛び込んでゆきます。 私の祖母、娘や息子から見ればひいばあちゃんのところにお見舞いに行った時には、祖母は、娘のすべてのしぐさに声をあげて笑い、唯一動く右手を伸ばし、触れた肌の柔らかさとぬくもりに涙していました。 私の家族には、愛を露わにすることがとても不器用だった時代がかつてありました。子供たちがそのことをやり直すきっかけをくれたおかげで、父は、母は、ずいぶんかわいいおじいちゃん、おばあちゃんになりました。 私は、わが子に屈託のない愛情を注いでくれる親の姿に、忘れてしまっていた幼い頃の時間に思いを馳せることができ、この年になって「ありがとう」と素直に言えるようになりました‥‥。 初詣のときに少し変わったおみくじをひきました。 花の絵とほんの少しのメッセージだけが書かれていました。 私がひいたおみくじには、大好きな藤の絵と「あなたのよさが生かされてよい年になるでしょう」というようなことが書いてありました。 その言葉に「良し悪し」の評価は感じなくて、私そのものが肯定されたような気持ちになりました。 ホントはいろんな気持ちを抱えての半年振りの帰省でした。 だから、なんらざわつくことなく過ごせたことに自分自身がいちばん驚いていて、そのことに去年の実りのようなものを感じた思いがしていたのですが、そのおみくじはこんな私でいいのだとうなづいてくれているような気がしたのです。 去年の枠のなかで次の年を眺めながらとりたてて大きな目標も立てられなかった私ですが、今年はそれで、いいや。 っつうか、「前に」進まなくてもいい、や。 今の足元に温かみやら厚みを重ねるような、周囲の思いや気配を大事に出来るような、そんな自分の「立ち居」について探ってみようと思います。 そんなわけで、今年もどうかよろしくお願いいたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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