お母さんシリーズ2■22時から始まる、パソコン今様井戸端会議 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 伊吹おろしに凍える田舎に住むお母さんたち。 毎日の家事・子育てや「家業」や「稼業」に精を出す彼女たち。 正月になれば本屋のお嫁さんになり、休みとは過酷なものと思う彼女 たち。でも静まらない今様IT井戸端会議。十数名で構成しているMLを 使い、いつもお互いを励ましあう。今年も新春から賑わうだろう。 ● いろいろ思って考えて。お金は後からついてくる? 2002年2月、別によからぬ相談で集まった訳ではないが、ちょっと暗め 面持ちで集まった5人の主婦。昨年末まで、地元の小さなミニコミで原 稿を書いていたメンバーだ。 ある問題から休刊の浮き目に会ったミニコミ。わずかばかりだったが 原稿代も出て、それはそれで嬉しかった。でも、何よりいくつかの行 政区を重ねた情報源であったこと。それも主婦の視線でまとめたもの として市民権を得ていたことを、肌で感じ誇りに思っていた。理由は どうあれ、このまま、地域主婦視点ミニコミの発行を止めてしまうこ とが寂しいと、そんな思いで集まったメンバーだった。 5月。恐る恐る作った、はがき大16ページの「フリーペーパー」。A4色 付き上質紙に、裏表4ページづつを簡易印刷機で印刷、短辺半分を折っ て切り、ステープラーで中留めし・・・地道な発行過程にも、編集長Y さんの熱い思いが込められている。内容は、メンバー各々の個性と得 意分野に自然に分かれ、編集長のバランス感覚でつづられる。 ミニコミのみならず、情報ものの生命線は「流通」にある。経済的な 問題より、何人の手元に、どんな形で届くかということの方が大事な のだ。作るだけ作って山積みでは問題外。製本が進むに連れ、あのML が徐々に活気つく。「〇〇スーパーのサービスカウンター50部」「レ ストラン△△20部」「え?△△ってイタリアンの?今回別のイタリア ン記事を載せたよ」「いいの。オーナーはPTAで一緒だから。その代わ り次回は載せてあげてね」「おまけ!〇△幼稚園の手芸サークル13部」 とメールが飛び、2500部は最初の5日間で7割が走る。あとはメンバー が手持ちで、知り合いや名刺代わりに配るのだ。 経済的な部分は、個々がお小遣いから3000円を出資したところから始 まった。掲載店舗や施設からはあえて料金を貰わず、プレゼントやミ ニコミ持参時の割引特典を提供してもらう。サークル活動のグループ や、教室の主宰者からは、はがき半分の面積で2000円也を徴収する。 カンパは辞さないが頼らない。一回の実経費は紙代など約8500円。印 刷は毎号に子育て記事の掲載を条件に、ある行政の印刷機を無料提供 してもらることに前号からなる。編集長の目標は、プール金で地元情 報誌を作ること。そのため、PCの打ち込みやHP作成作業、はたまた、 行事あいさつ文代筆というちょっとアンダーなものも手がける。 世知辛い中、価値観をそろえるのは難しい。でも、友人や親しい人が これ読んだ?と、手渡ししてくれる情報には信用が付く。とある介護 センターでは、おばあちゃんとのコミュニケーションのきっかけにし てもらったとも聞く。・・・・・・ここは田舎である。 ジャンル別一覧
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