生態系特区

 15.9.15

 外来生物種の生息域の広がりで、我国固有の動植物が絶滅の危機。琵琶湖でも、心無い人々が放流したブルーギルやブラックバスの繁殖で、多くの太古からのかけがえのない固有魚種が姿を消しつつある。

 5月に、環境音痴の小数フィッシング愛好家を代表したタレントが、自己満足の権利を主張する空騒ぎ。北米で外来魚の影響がないスポーツフィッシングの正しい姿を変形・自己解釈したキャッチ&リリースを唱えるもの。生態系の無知から来る愚かしさ。

 8月27日、茨城県漁連が破綻し、多くの漁業組合に存亡の危機感。琵琶湖周辺の内水面漁連関係者の心中を想う。遊びと違う生業及び環境問題に真摯に取組む人々へのエールと具体的行動が必要な秋。環境省は毎年精魂傾けレッドブックを公開し、絶滅危機にある生物の厳しい現状を警告している。

 政府は各種経済特区で地域の活性と浮揚のモデル事業を推進中。現状、休耕田は荒れ果て、日本の美しさの原風景棚田・美田の姿何処。スーパで見かける「空芯菜」はビタミン類が豊富。輸入野菜だが、種の仕入れと管理栽培地を継続確保することで、野菜から摂るビタミン不足を補う潜在力あり。内水面は化学物質や富栄養価による汚染問題の反面教師。空芯菜は水耕栽培が可能で、厄介なリン・窒素等を吸収する能力が秀逸。WTOや中国の大洪水等食料輸入に頼る事のデメリット・危険性は大。

 休耕田の活用・転用事業は国家百年の課題の一つ。
 
 純粋日本すっぽんの養殖・放流で、生態系特区を提案する。日本すっぽんは、外来魚に破壊されている我国固有の内水面生態系バランスを本来の姿に取り戻す可能性大。空芯菜は水辺環境を回復保持。共に、健康志向の新しい食料ビジネスへ繋がる事業性大。
  
 休耕田やうなぎの休養池等を数年にかけ、順番に転用・転作する生態系特区。
 遊休資産の有効活用で新産業創出が第一。養殖餌の残滓による環境汚染解消も可能。志ある人・地域と協同のモデル事業で、地域経済を活性。未来を託す子供達へ、国家百年の長期展望に立った、生態系回復を基にした食料・環境・健康改善事業を企画・実行する私案。


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