花の歳時記 (天南星の魅力&山野草)

2017/06/18(日)05:00

(6月18日)楮の実かくれんぼする梅雨晴間♪

楮の実かくれんぼする梅雨晴間♪ 植物名:コウゾ(楮):別名ヒメコウゾ(姫楮) 科属名:クワ科カジノキ属 開花期:4月~5月 結実期:6月 特徴等:カジノキとヒメコウゾの雑種で、樹皮の繊維を和紙の原料にするため主に西日本で栽培されていたものが野生化して、本州・四国・九州に分布する落葉低木で山地の林内に自生しています。樹高は2~5mで直立し疎らに分枝し、長く伸びます。樹皮は手では折れないほど強靭で、和紙の原料として使用されています。葉は8~15cmの先端が尖った長楕円形で、縁に鋸歯があって表面はざらつきがあり、互生しています。花は雌雄異花で、雄花序は枝の基部の方につき、雌花序は上部の葉腋につけて、葉の展開と同時に開花が始まり、雄蕊だけが目立つ雄花と糸のような花柱が伸びる雌花を咲かせます。梅雨の時期に径10~15ミリの球形の果実がオレンジ色に熟します。木イチゴに似ていて食べられるがねばねばしており甘味もあります。ジャムなどにすると美味しくなるようです、念の為。 空梅雨に甘みも増して熟れにけり (↓ 熟す前の果実…5月中旬撮影) ★ ★ ☆ ★ ★☆ ★ ☆ ★ ★ ☆ ★ ★ 市内の加木屋緑地にある溜池の図賀奈池畔に植わっている「楮」の実を紹介します♪。 池畔を一周させるように敷かれた木製の遊歩道をきょろきょろしながら散歩していると木漏れ日を受けて真っ赤に熟した美味しそうな果実が見え隠れして、人目を惹きつけます。 始めて見る果実を当初はキイチゴの実かと勘違いしていましたが、葉っぱの形が全然違う事に違和感を感じて、家に持ち帰って調べる事にしました。 結果は「コウゾ(楮)」の実である事が判明して、こんな身近に楮の木が存在していた事に只々吃驚している次第でした^o^。 大きく茂る葉っぱの下でたわわに実って枝にくっついている真っ赤な美味しそうな果実についつい手を伸ばして、口にしようかとも思いましたが、何故か躊躇する私がいました。 小心者の用心深さの所為でしょうか?なかなか口にすることも出来ずに、この慎重さが災いするのかはたまた救われるのか良くわかりません。 何れにしても、飽食の時代故に、この美味しそうな果実は小鳥に捧げたいと思うばかりです。 これだけたわわに実っていれば、軈ては小鳥の餌食になって消えるべき存在に少なからずも哀れさを感じますが、きっと小鳥達に奉仕出来て幸せなことでしょう。 因みに、俳句では「楮」は季語になっていません。 ★ ★ ☆ ★ ★☆ ★ ☆ ★ ★ ☆ ★ ★ (↓クリックして下さいね!)

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る