鋼鉄ジーグとはこんなアニメらしい。
「鋼鉄ジーグ」
恐らくリアルタイムで見たことのある方はあまりいないではないでしょうか。あまりにも古すぎてビデオ屋でもレンタルされていない作品らしく、どういう経緯でか内容を知った友人が私にどういう話なのか教えてくれました。どういうものなのかと、ざっと話すと 考古学者の父を持つ主人公がある日、父親がある組織に殺されたことを知る。どうやらそれは父が発掘した遺跡に関係があるらしく、主人公は父がこっそり創っていた正義の味方の秘密基地を拠点にそのある組織と戦うことになる。 って感じです。ま、話として概略を聞く限りじゃ特に変わった話ではありませんね。しかししかし、細かく聞いてみるとこの主人公、普通の作品の主人公と比べるとかなり不幸なんです。 まず考古学やってる父親とは疎遠になってます主人公。主人公の家はひどく貧しく母親と妹との三人暮らし。主人公の母親はスーパーでパートをやっています。主人公自身もレーサーで稼いでいるのですがどうやらあまり儲かっていないそうです。で、そんな中に突然の父親の訃報。しかしあまり深く考えない主人公。ひでぇ。けれどそんな主人公のもとに死んだはずの父親が訪れます。驚く主人公。それにかまわず父親の姿をした彼はこういいます。 「私の名前はマシンファーザーだ」 マテ。 なんか死んだ父親のことはいいから お前の名前を何とかしろ。 さらに彼はこう言います。 「お前はこれから邪魔大国軍と戦い、地球を守るのだ」 邪魔大国って。 しかも間髪いれず地球を守れってあんた。 そしてその彼につれられ、とある施設につれされれる主人公。 生前の父が作ったりっぱな施設を見て主人公は 「あんた…こんなもん作ってたのか…」 貧乏の主人公が言うと妙に含蓄があります。 そんな驚きの連続の中、敵はお構い無しに攻めてきます。 「さあ!はにわ幻人を倒して来い!」 はにわ幻人!? 邪魔大国ではにわ幻人… 当然主人公嫌がります。しかし、いつの間にか母親も妹も幼馴染も丸め込まれてみんな父親賛成派。 主人公、いきなり味方0。 いやいやと言いつつも戦いに出かける主人公。いつの間にか渡されていたグローブを使って鋼鉄ジーグに変身して敵を倒します。 このときの主人公、敵に攻撃する時 「倒してやるぜっ!」 みたいなあいまいなことを言わず、 「死ネぇぇぇぇ!」 とか 「いくらでも風穴をぶち空けてやるぜ!」 などの過激なセリフの応酬。間違いなく敵にストレスをぶつけてます。 しかし、もっとひどいのは物語の後半。主人公の妹が主人公のグローブをつけて変身のポーズ(鋼鉄ジークは両手にグローブをはめて拳をあわせると変身します)を取ったとき、何も起こらなかったのを見て主人公が疑問を感じます。気になってマシンファーザーに問いただしてみると 「実はお前が寝ている間に改造していたのだ」 鬼だあんた。 しかしこのとき、主人公が「そういえば…」と言って過去の回想に入るのですが、2時間海の底にいて生きてたりレーサーで事故っても確実に生きているとかしている時点で気付けよ主人公。 人造人間となった(気付いた)主人公は戦いが終わったあとの社会復帰が不可能と悟り、悩みます。それを見てマシンファーザーが慰めに入ります。 主人公叫ぶ。 「妹の学費だけでもどれだけすると思ってるんだよっ!」 えらいリアルなこと言います。まぁ死活問題でしょうが。 さらに主人公叫ぶ。 「お前に俺の気持ちが分かるかよぉ!」 しかしマシンファーザー 「わかる。私もロボットだからな」 あんた 傷えぐりに来たんだろ。 さらに一言。 「地球の未来のために戦うんだっ!」 確かにそうかもしれないけど 主人公の未来を潰した あんたが言うな。 頑張れ主人公。頑張れ鋼鉄ジーク。なんと言うか一番の敵を身内に持った不幸は他にないと思います。 もうこの話を聞いて大爆笑。どんなアニメだったんだ鋼鉄ジーク。なんかマジンガーZとかも似たような感じらしいです。さすがにジーグほど理不尽ではないそうですが。皆さんも出来たらチェックしてみてください。 |