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最新情報 前立腺がんの診断と治療

2013年06月01日
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カテゴリ:前立腺がん

チャコさんからの質問は、大変重要と思いましたので、こちらでお話します。

『早速のお返事ありがとうございました。
4年前はALPという言葉さえしりませんでしたが最近になって皆さんのブログ等を拝見していて285程度で本当に骨転移があったのか疑問に思ったのでお尋ねした次第です。こんな数値でも転移はあるのですね。本当にお忙しいとことありがとうございました。 (2013年05月30日)』


アルカリ性フォスファターゼ(以下ALP)とは、リン酸化合物の分解酵素です。     
ALPは、肝臓・腎臓・骨・小腸をはじめとする身体各部の組織・細胞に含まれていますが、ALPは胆汁中に排出される酵素であり胆汁経路に何らかの障害が起こると、ALPの測定値は急速に高くなります。新しく形成される骨の中にもALPは多く含まれているので、骨へのがん転移の検査に用いられたり、子どもの骨の成長状態を調べたりする目的でALP値が測定されることもあります。

ALPには、アミノ酸配列が異なるアイソザイムが6種類存在しています。ALP1~ALP6までのアイソザイムの増加量を調べることで、『どの器官・臓器に疾患があるのか』を特定していくことができます。

つまり、血液中のALPは、これら6種類のALPの総量を見ている事になります。

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ALP1とALP2は主に肝機能障害と胆道の病変に関係
ALP3は骨の疾患や副甲状腺機能亢進症に関係
ALP4は肺疾患や妊娠、膵臓疾患に関係
ALP5は腎不全や肝機能障害、小腸の疾患、
ALP6は肝機能障害や潰瘍性大腸炎と関係
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血液中のALPというのは、上のALP1~6の総和。
骨代謝マーカーというのがあって、ALP3もその1つです。

前立腺がんで骨転移があると、ALP3つまり血液中のALPが上がってきます。

また、逆に、いままで正常だったALPが徐々に上昇して、異常値になれば、
骨転移が出てきたのではないかと心配する必要があります。
その時は、PSAも一緒に上がってくる場合が多いですが・・・・

ALPが上昇した時に、骨転移と関連があるかどうかは、実際は、ALP3を測定することで、本当はわかるわけです。
実際の診療では、ALPだけで診断するというより、骨シンチやMRIや胸腹部CT、単純X線写真なども参考にして骨転移は診断します。ただし、ALPが上下するということは、骨転移の状態と関連している可能性は十分あります。

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前立腺がん患者Aさんを登場させています。しばらくサンプル号から継続して経過を見て行きます。
この方は、あくまで仮想の患者さんですが、

患者Aさん:70代男性
治療前のPSA(正常値 4.0以下) 5000
治療前ALP(正常値110~360) 430


調べると、胸腹部CTと骨シンチで、多発骨転移が見つかっています。
この方の治療経過を見て行くわけですが、ALPの値の動きも重要です。
PSAが下がっても、必ずしもALPは、順調に下がらない場合もあるのです。

ぜひ、

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最終更新日  2013年06月02日 05時24分19秒
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