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カテゴリ:本ネタ
「13階段」という本を読み始めた。死刑囚の話である。
最初から衝撃を受けた。死刑囚が日々受ける恐怖、死刑台に連行されるときの人間の反応、読んでいるだけでつらい。こんなことが許されていいのかと思った。 別に刑務官が暴行するというわけではない。死刑囚は靴音におびえる。靴音が自分の独房の前で止まったら、それは死に神がやってきたのと同じこと。その靴音に死刑囚は、刑が執行されるまで、あるいは冤罪が晴らされるまで、何ヶ月も何年もおびえ続けねばならないのだ。これは、死刑以上に厳しいことだと思う。 そしてそのときが来たとき、死刑囚は恐怖のあまり、嘔吐、放尿、脱糞をし、泣き叫ぶそうだ。 私は死刑反対派ではなかったが、この本を読んだら死刑に賛成することは難しくなった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/02/05 08:27:42 AM
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