白ガスの効果?
秋田からの帰り道、無給油でずいぶん南下して来てしまった。それというのも、通り道にShellのガソリンスタンドがなかったからだ。私は、Starlexカードを持っているため、Shellでガソリンを入れると10円/L安くなるから、他のガソリンスタンドで給油するのをためらってしまう。また、レガシィが行きに11Km/L以上の燃費で走ってくれたので、かなり走れると思っていたせいもある。 いま、燃料計はEをやや下回った。まだ燃料警告灯はついていない。この先は幹線道路を外れ、まばらな集落を結ぶ静かな国道へ。土曜日の午後9時。まだ、ガソリンスタンドは開いているだろうし、閉まっていてもいつも使うShellまでは行けるだろう。着くのは23時頃だろうからまだ閉まらないはず。いざとなれば、ガソリンバーナー用の白ガスが3L弱ある。ということで寄り道して給油することなく突入。 まもなく燃料警告灯が点灯。計算上100Kmくらい走るはずだが、あてにはならない。その先、どこのガソリンスタンドも開いていない。なんの根拠も無いが、ひそかに期待していたちいさな町のガソリンスタンドも閉まっていた。こうなれば、この先どこも開いているわけが無い。白ガスを投入しよう。 道の駅に車を止め、ラゲッジから白ガスの缶を取り出す。缶から給油口に直接入れることはできなかった。仕方ないので、ガソリンバーナー用のボトルに移して給油することにする。が、普段でもこの作業はよほど気をつけないとガソリンをこぼす。寒いし暗いし焦るしでずいぶん気体にしてしまった。貴重なガソリンなのに。 後は祈るだけ。前回の給油からの走行距離は620Km。リッター11Kmで来ていれば何とかなる距離だが、雪の中をずいぶん走っているから、そのロスがどれだけあるかが心配。白ガスの燃費がどれほどか分からないが、レギュラー並みの燃費でも山の中でガス欠になることだけは無くなった、と思う。 エンジンをかける。燃料警告灯が消えた。これなら楽勝と思ったが、すぐに点灯。残量が読めない。燃費の良い運転では人後に落ちないと自負する私だが、今日ばかりはさらにアクセルワークに気を使う。そのせいなのか、ろうそくの最後のともし火なのか、レガシィはすこぶる快調に走る。ラゲッジに荷物満載なのに、ガソリンが少なくて軽いせいか?なんて考えてみたり。今日はいつになく、山道を気持ちよく走り抜けることができた。 里に下りてガソリンスタンドを探す。事務所の灯りが点いているスタンドがあったが、防犯用の灯りだ。その次のスタンドも。でも、Shellは近づいてきた。そして、カウントダウン。あと20Km、あと10Km、5,4,3,2,1。見えた!まだ営業している。ここまでくれば大丈夫。家に帰れる。 いつもは気にしないが、このShellは24時間営業だった。そして給油したら、55L入った。なんだ、まだまだ走れたじゃんw。 今になって思うが、あのときの快適な走りは白ガスのおかげだったと思う。4Lで1500円というえらく高いガソリンだが、何かの機会にまた試して見たいと思う。