第23回東京国際映画祭と台湾
東京国際映画祭から中国代表団が撤退、「台湾」の呼称に抗議2010年10月25日 14:48 発信地:北京/中国【10月25日 AFP】東京・六本木で前週末に開幕した「第23回東京国際映画祭(Tokyo International Film Festival、TIFF)」で「台湾」の呼称が用いられていることへの抗議として、中国代表団が同映画祭への参加を取りやめたと、中国国営紙・環球時報(Global Times)が25日報じた。 同紙によると、中国代表団団長の江平(Jiang Ping)監督は、映画祭事務局に対し「チャイニーズ・タイペイ(中華台北、Chinese Taipei)」ないし「中国台湾(China's Taiwan)」の表記を使うよう申し入れたが、事務局側が受け入れなかったため、抗議の意を示すため不参加を決めたという。「映画祭事務局が『1つの中国』の原則をないがしろにしたために不参加となったことは遺憾だ。この問題は台湾の同胞たちとは無関係で、東京の事務局の落ち度だ」(江平監督) 同監督は、中国の放送局などを統括する国家広播電影電視総局(広電総局、State Administration of Radio, Film and Television、SARFT)の幹部も務めている。 中国がコンペティション部門に出品していた2作品については、『鋼のピアノ(The Piano in a Factory)』は上映キャンセルとなったが、『ブッダ・マウンテン(Buddha Mountain)』については予定通り上映されると同紙は伝えている。 一方、台湾政府の報道官は中国側の姿勢について、「映画関係者の交流の場である映画祭に政治を持ち込むべきではない」と批判した。(c)AFP「私たちにはどうにもならない」 ビビアン・スー、映画祭イベント「ドタキャン」に涙 「第23回東京国際映画祭」2日目の2010年10月24日、台湾の映画作品を特集する企画「台湾電影ルネッサンス2010-美麗新世代」の舞台あいさつが行われた。同企画が東京国際映画祭で行われるのは、05年以来5年ぶり。 行政関係者からは、 「台湾を代表する6本を招待いただいたことを感謝したい」(陳志寛・新聞局映画処長) などと感謝の言葉が述べられる一方、映画製作関係者からは、台湾勢が前日の開会イベント「グリーンカーペット」への参加を急遽取りやめたことについての言及もあった。 3本のオムニバス作品からなる映画で、同映画祭で世界で初めて上映される(ワールド・プレミア)「ジュリエット」プロデューサーのリー・ガン氏が、「昨日参加できなかったのは、残念。(出演者の)ビビアン(スーさん、35)もお化粧していたのに...。映画祭はパーティーのようなもの。あまり映画と関係ないことで台無しになるのは残念。確かに政治の問題は映画より大きいものがある」 と述べると、これまで客席に向けて笑顔を見せていたビビアンさんが突然背を向け、涙をぬぐい始めた。ビビアンさんにあいさつの番がまわってくると、「(不参加が決まったあと)朝まで、映画のメンバーとお酒を飲んだ。でも、私たちには、どうにもならない」 と、無念さを隠さなかった。また、「脳性麻痺の役を演じたのですが、私にとっては非常にチャレンジングな役でした。台湾の映画を愛してください」 と、作品に対する思い入れを語る一方で、 「私、昨日はすごくきれいだった」 と、グリーンカーペットのためにドレスアップした姿の写真を近日中にブログで大量に公開することを宣言。会場を沸かせていた。 (2010/10/24 15:22 J-CAST) 昨夜のグリーンカーペット欠席にビビアン・スーが大粒の悔し涙開催中の「第23回東京国際映画祭」の特集「台湾電影ルネッサンス2010」のオープニングセレモニーが24日に東京のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、登壇した女優のビビアン・スーが昨日の映画祭開会式のグリーンカーペットに出席できなかったことに悔し涙を流した。 「台湾電影ルネッサンス2010」は、近年変化を遂げつつある台湾映画の"現在"を伝えるべく行われるイベント。台湾で今年度最大のヒットを記録した『モンガに散る』や、世界的な撮影監督リー・ピンビン氏のドキュメンタリー作など6作品を上映する。 セレモニーには『モンガ...』のキャスト・スタッフと、『ジュリエット』に出演したビビアンとプロデューサーのリー・ガン氏、『ズーム・ハンティング』に出演したチャン・チュンニンが登壇。ガン氏が、台湾勢が出席予定だったグリーンカーペットへの出席を直前にキャンセルされたことについて「昨日はとても残念でした。ビビアンも一生懸命にお化粧してキレイにして待ってたんですけど、婚礼に参加できなかったみたいでとても残念です」と語ると、ビビアンの目には大粒の涙が。ガン氏はさらに「映画はみんなが努力をかたむけてつくる作品で、映画祭はそのパーティですが、それが映画と関係ないことで台無しになるのは残念です。政治の問題を解決するのは私たち映画人の仕事ではありません。映画に関していいますと、中国も台湾もとっくにひとつになっています。同じ言葉を喋り、一緒に映画を撮っています。大事なのは"映画・中国"というひとつの国だと思います」と語り、集まった台湾映画ファンから大きな拍手を受けた。 ガン氏がスピーチしている間に流れる涙を何とかおさえてマイクを持ったビビアンは「昨日のことは解決できないですね。私たちがどんなにがんばってもどうにもならない」と悔しさを見せるも「昨日、イーサン(・ルアン)はキライなネクタイをずっとガマンしてしてて、なのに18時にキャンセルと聞いて、彼が『これキツいわー!』とネクタイを外したときの素顔が可愛くて、自分の携帯で写真を撮りました。明日からどんどん自分のブログにアップします! 私も昨日、すごくキレイだったんですよ」と笑顔を見せ、「実は『モンガ...』もチュンニンの映画も観たのに、自分の映画はまだ観てないんです。映画祭での上映を楽しみにしています。私は脳性まひの女性の役をやりました。大きな挑戦でしたが、がんばりましたので映画を好きになってくれるといいな。台湾の映画を応援してください」と作品をPRした。 (チケットぴあ)「第23回東京国際映画祭」10月31日(日)まで 六本木ヒルズほか都内各所で開催中 中国の覇権主義と戦っているのは、日本だけでなく、中国と国境を接する国すべての問題なんですよね。 特に台湾は、独立国家ではなく「中華人民共和国台湾省」とみなされ、国として非常に厳しい立場に置かれています。 がんばれ、台湾!がんばれ、ビビアン・スー! もうひとつ、台湾ネタ。 台湾の人気歌手セリナ・レンさんが大やけど=中国でドラマ撮影中に時事通信 10月25日(月)11時6分配信【台北25日AFP時事】台湾の女性人気歌手3人組「S・H・E」のメンバーのセリナ・レンさんが中国でのテレビドラマ撮影中の事故で大やけどを負い、台北の病院に入院したことが25日、分かった。 テレビでは、24日夜にセリナさんが上海からのチャーター便で台北に戻る様子が映し出された。台湾の聯合報は、撮影中に爆発が予定よりも早く起きたためにセリナさんがやけどを負ったと伝えている。セリナさんは全身の最大40%に3度のやけどを負っているという。 セリナさんが台北郊外の病院に向かった後、父親は報道陣に対して、娘の状態は安定しているが、回復には数カ月かかるだろうと述べた。 中国のイヤガラセではないといいんだけれど・・・。中国のイヤガラセではないといいんだけれど・・・。