問題をつくらない方法
問題は、なんでも『嫌い』になると起きてきます。 なので、『嫌いなもの(こと、人)』と上手に付き合っていく方法を模索しなければなりません。 そして、最終的に嫌いだったけど今は気にならない、或いは、嫌いだったけど今は好きと思えるようにしてしまうことです。 自分にとって嫌いなものは変えようがなく、あくまでも嫌いであるというのであれば、自分がそう思っているということは、自分の中にも他者から見れば嫌いなところがたくさんあるんだろうなあと、自分を嫌いな相手と同じ列に並べてしまうのです。 或いは、もっと下でもいいですよ。 すると、どういうわけか『同じ』という意識から『相手も自分も嫌われてかわいそう』となり、『かわいそう』から『かわいそうなものを哀れみ慈しむ』となり、『愛』が芽生えてきませんか? つまり『嫌い』という感情は、相手と自分に格差(優劣)をつけているから生まれる感情なのです。 自分と全てが同じであれば嫌わずにすむのにということなのです。 そう思ってしまう自分って一体何様のつもりなのでしょう。 だったら自分から同じ位置まで下りていきましょう。 もう一つは、嫌いなところを認識した上で、あえてそこには焦点をあてず、好きなところを探し出して、自分と一緒にいる時は、相手からその自分の好きなところをなるべく引き出していくやり方です。 この場合、あくまでも自分と他者とで、好きなところや気持ち良く感じられる点が一致していなければなりません。 お互いにこうしていると心地いいと思える共通の接点があれば、たとえ嫌いなところが相手にあったとしても良い人間関係は築けますし、心地よさが持続できるようになれば、少しずつ本音で話もできるようになります。 性格が嫌いでも、言っていることにはうなずけたり、尊敬できるというのであれば、自分と相談した上で、見つけた宝は即手に入れるべく、嫌いな相手に素直に従ってみることです。 すると、従われた方は気持ちがいいので、ますます熱心にいろんなことを教えてくれます。 それがいつしか心地良い師弟関係となって、自分が欲する宝の価値が相手の嫌いな面を徐々に上回るにつれ、いつの間にか嫌いだったところも許せるようになり、この場合も最終的に良き人間関係が築けたことになります。