親から子へ
私は一度流産をしています。
授かり婚だった私は「子供はすぐにできるもの」と思い込んでいたのですが、二人目にはなかなか恵まれず、待ちに待った二人目を授かったのは一人目が確か9歳の時でした。
旦那様も私も大喜びで、早々と妹のところから育児用品を譲り受け、一人目が男の子だったので「女の子がいいなあ」と心待ちにしていたのですが、3ヶ月検診のあと、その子はあっけなくこの世を去ってしまったのです。
中年女性に抱かれて夢に出てきた子供は、長男によく似た男の子でした。
それから3年後、次男を妊娠したのですが、一度悲しい目にあっていたので「無事に生まれてきてくれれば性別はどちらでもいい」とその時は思ったものです。
きっとK子さんのご両親も「男児だろうと女児だろうと、生きていてくれさえすればそれでいい」と最終的には思ったに違いありません。
親もいろいろな経験を通して、考えが変わっていくということです。
ご両親にとって「男の子の代わり」がK子さんなのではなく、「丈夫に生まれ育ってくれたありがたい存在」がK子さんなのですよ。
Seraphim