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カテゴリ:スピリチュアル
看護師のお兄さん曰く「抗癌剤は全て、人に合わせて作られるオーダーメイドなんですよ」だそうです。
私は2度に分けて違う抗癌剤を投与することになり、かかる期間は約1年。 薬が違えば抗癌剤の副作用も人それぞれです。 私の場合は、とにかく一人でできることと言ったら自分の世話だけ。 心臓に負担がかかって思うように身動きが取れず、買い物も人の助けを借りなければ行けませんでした。 あとはしんどくて、横になっていることが多かったです。 唯一、食欲が落ちなかったのが不幸中の幸いでした。 2種類目の抗癌剤の時に、白血球が減り過ぎて高熱にうなされ、このままだと命に関わるから病院に来るように言われ、自分で車を運転して病院へ向かいました。 病を克服するはずの薬で命を落としていたかもしれないなんて、皮肉なものですね。 今振り返ると「何やってるんだか」と笑えます。 それでも死ななかったのですから、「生きなさい」ということなのでしょう。 私は今まで、時々体調を崩すことはあっても、命の危険を感じるような病気とは無縁でした。 従って、こんなに自分だけの時間を過ごすのも初めて。 家族は、戸惑い葛藤しながら大きな変化の波を、それぞれ必死で受け止め、乗り越えようとしていました。 長年私が受け止め対処して来た家族の甘えを、それぞれが自分達で何とかしようと努力していましたが、急にやれと言われて出来るものでもありません。 具合が悪くて寝ている私に腹を立て、八つ当たりも飛んできます。 そんな時は丁々発止、相手をするしかありません。 そうやって、闘病生活は進んで行きました。 つづく Seraphim お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.12.01 17:28:54
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