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カテゴリ:仕事 と 成長
経営者にしろ、一担当者にしろ、 自分が 仕事として、他の誰にも負けずに 扱える範囲、 言い換えれば「仕事のダイナミックレンジ」は、 無限に広いものではないと思う。 営業出身の経営者の中には、 自社技術のうち、真に競争力の源となる固有技術を、 見抜けない人が いるかもしれない。 あるいは、特定分野の専門性の伸ばし方によっては、 分野も超えたマネジメントについて、 拒否反応を示すベテラン社員もいるだろう。 個々の実務の難しさを体験した者であっても、 そこでの成功体験を積み重ね、実務から開放された時、 配下から「実務を知らない人」というレッテルを貼られたりする。 --- 仕事をする者として、 自分自身の成長をプロモートするにあたっては、 このようなダイナミックレンジの拡大は、 大切な要素の一つだと思う。 仕事の中で発見した課題を解決するプロセスの中で、 未知の技術や解決手段、あるいは新しい知見を得ることで、 私達は、自身のレンジを拡大することができる。 ダイナミックレンジの広さを維持するためには、 これまでに拡大してきたレンジ範囲についても、 メンテナンスが必要だ。 ダイナミックレンジは、生モノであり、 仮に、3年前に担当していた実務であっても、 たった今、すぐにフル利用可能なレベルにあるのかどうか、 自分に問い直す必要がある。 ダイナミックレンジの拡大・メンテナンスにあたっては、 ありとあらゆる仕事を対象とすることは、不可能だと思う。 自分の仕事の成長性、拡大方向などを見据えることで、 忘れてもかまわないレンジ、 過去の詳しいレベルをそのまま維持するレンジ、 常に新しいレベルに更新してゆくレンジなど、 レンジを分類して、効果的にメンテナンスする必要がある。 一人の人が持つダイナミックレンジは、無限ではないが、 有限の複数のダイナミックレンジを切り替えて使うことで、 広いレンジを持つことと 同等の能力を持つ人がいる。 あるいは、レンジの更新・メンテナンスの周期・速さを上げることで、 タイムリーなテーマにも迅速に追従できるような レンジが抜群に広いパフォーマンスを見せることもできる。 ダイナミックレンジについて最も大切なことは、 自分が 一度に 維持できるレンジの広さを客観的に理解すること、 そして、その鮮度への感度を敏感にすることだと思う。 さもなければ、たとえ 経営者であっても、 レンジを超越した 幅の広い仕事をすることは できないと感じている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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