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テーマ:仕事しごとシゴト(23723)
カテゴリ:仕事 と 成長
多くの職場においては、派遣社員と正社員など、 異なった資格・立場の皆さんが、ともに働いている。 また そこでは、男性と女性、若者と壮年者という区別もあるだろうし、 正社員の中でも、経営職、管理職、一般社員など、 さまざまな人達が、入り乱れて仕事をしていることになる。 このような混沌とした状態を 移動手段に 例えてみると、 徒歩でのんびり歩く人、ミニバイクで軽快に走る人、 大型トラックで たくさんの荷物を運ぶ人、 それに、F1マシンの 最高速でとばす人などが、 一本の道路の上を、同時に走っているようなものだと思う。 ---- 職場という空間においては、 普通は 出会うことが無いような人々が、 事業の推進という一つの目的のもとで集まり、 オフィスという狭さの中に、押し込められていることになる。 そのムリさ加減の故に、 時には、セクハラという問題が起こることもあるし、 逆に、一つの課題を協同で成し遂げた一体感という素晴らしいモノを、 職場の構成員が、互いに共有できることもある。 ---- 自分がその職場に居続ける理由を考えてみると、 責任や強制力という 受動的な 動機付けのほかに、 自分の成長や、共に働ける喜びを分かち合えるという、 主体的・能動的な 動機付けを見いだすことができる。 そこでは、派遣社員であろうと、正社員であろうと、 動機の持ちようが異なるだけであって、 働くことに対して、何らかの 動機が必要なことには 違いない。 ---- 人は、動機が無ければ、良い仕事を成し遂げることはできないし、 その仕事も、決して長続きはしないと思う。 そして、その動機を皆が持てるようになるためには、 職場の構成員そのものが、相互に、それを拡大してゆく意識が必要だ。 例えば、誰かのがんばりに対して、心から賞賛の気持ちを表現できたり、 一緒に成し遂げた成果を、共に分かち合うことができたり、 お互いに キャッチボールを繰り返すことで、 働く動機付けというボールを、徐々に磨き上げるような、そんな意識のことだ。 これは、言い換えれば、学習し続ける組織ということもできる。 ---- ビジネス本のコーナーに立ち寄ると、 組織論や、人材論、モチベーション理論など、 このような動機付けを持って、成長を続ける職場・組織というモノが、 たくさんの本の中で、議論されている。 それぞれの議論は、決して間違ってはいないし、 読んでみると、本当に参考になることが書いてある。 ただ、議論されている内容について、 どんな職場・どんな人材に対しても適用できるモノはあり得ない。 結局は、派遣社員であろうと、正社員であろうと、 職場で働く個々の仲間というものを 良く理解し、 それぞれの特性に合った形で、整合を図ることが、近道なのだと思う。 面接というのは、そういった整合が図れるかどうか、 あらかじめ、その人を良く理解して、予想する作業なのかもしれない。 ---- 人の成長は 職場の成長 につながり、 職場の成長は、事業の成長 につながる。 職場で働いた結果、人が成長するという考え方は、 これとは、似て非なるモノだと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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