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Feb 15, 2009
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カテゴリ:子育て と 成長

ピンポーンとコールがなると、3歳児は、いそいそと玄関へ走った。 2月14日、バレンタインデーの土曜日。 自動車雑誌のページをめくるのを止め、ちらりと目をやると、子犬を追うように 後から走る妻が見えた。 予め約束していたようで、子供の楽しそうな声と 奥様同士の会話が、庭先から聞こえてきた。

お友達のAちゃんが持ってきてくれたのは、なんと手作りのチョコだった。 ママと一緒に作ったのだろうが、幼児なりに上手に仕上げていた。 一緒に入っていたクッキーはハートの形。 普段から 「「ゆ」くんと けっこんする」 などと言っているらしいので、明らかに本命チョコである。

子供用テーブルチェアに座り、前掛けをして 本命チョコを頂く3歳児。 「Aちゃんのことが好きなのか?」と問うと、「はい~」と素直に答える。 「誰かを好きになるのは、そんなに簡単なことではない」などと教える必要はない。 この年代の「好き」は、とてもシンプルで、純粋だ。 事を難しくしているのは、いつも大人の事情である。

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その朝、「ゆ」と一緒に、近所を散歩した。 いつもクルマで通る方向とは逆に、坂を登ってみることにした。 坂の中腹の小道に分け入ると道路の舗装がなくなった。 小笹と落葉樹の林を抜けると、コッコッコケーと、鶏が鳴く民家が見えた。 「もりをたんけんするのは、たのしいね~」とコマ付き自転車に乗った3歳児もうれしそう。  この地に住んで何年にもなるのに、たった15分歩くだけで、未知の世界があった。

私の子供時代は、団地に住んでいた小学生時代と、ニュータウンに住んでいたそれ以降とで、二つの世界に分かれる。 前者では、のび太とジャイアンの空き地みたいな遊び場があり、後者は 今住んでいる所のように自然に近い遊び場があった。 しかし、団地近くのドブ川ではドブ亀を追ったし、ニュータウン近くの渓流ではどんこを追った。 結局、都会でも郊外でも、遊び方は同じだった。

うちの近所の公園では、せっかく遊具があるのに、携帯ゲーム機で遊んでいる子がいる。 自然が近くにあるのに、彼らはそこに目を向けない。 街中でも郊外でも、別な意味で、遊び方は画一的になっている。

画一的な遊び方の中に 小さな違いを見出すことと、違う遊びの中に同じ本質を見出すことは、似て非なるものだ。 3歳児の本命チョコは、大人を模した画一的な遊びにも見えるし、本質を素直に表現した微笑ましい行為にも見える。 大人の社会が遅れているのか、子供の世界が進んでいるのか。 現代の大人が子供に与えられるものは、いったいなんだろうと自問した。






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Last updated  Feb 15, 2009 09:28:21 AM
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