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2006.06.17
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漫画読みによる漫画読みのための絵画案内。註)まともな絵画案内ではありません。
真剣に勉強したい人は別のサイトをお探しください。

【2】ピーテル・ブリューゲル(父)(1525頃~1569)

 

さて、時代は漠っと100年ほど新しくなるが、ファン・アイクの次にフランドル派絵画を代表する画家となった、ピーテル・ブリューゲル(父)である。

この画家の絵は今でも美術の教科書に載っているだろうか。
私の時代には「雪の狩人」なんかが載っていた。はっきり言って大して面白くもない絵だった。(小さすぎてディテールもわからなかったし)
その後京都国立近代美術館で「ブリューゲルとネーデルランド風景画」という展覧会を見て、さらにその思いを強めた。┐(-。-;)┌

ところが、その後ルーブルでこれを見ちゃったのだ。

Bruegel07.jpg  matubadue.jpg
「乞食たち」                    大友克洋「ヘンゼルとグレーテル」より

「あ、大友克洋やん。」(;^_^A アセアセ・・・やっぱりこういう反応しか出来ないのか)

Bruegel01.jpg ojisan.jpg
「農民の婚礼」                        大友克洋「ヘンゼルとグレーテル」より

ブリューゲルの時代にこんな貧しい人の赤裸々な風俗を描く人がいたなんて、ちょっとびっくりした。
そういえば、ブリューゲルのパトロンの一人、ウィーンのハプスブルグ家の皇帝ルドルフ2世という人は、変な絵を(変な肖像画とかギリシャ神話の絵だとか)コレクションするのが好きな人で、(何せ祭壇画を1枚も依頼したことが無いらしい!)ブリューゲルもその延長だったのかもしれない。
私はウィーン美術史美術館のゴテゴテしいコレクションの中で、ブリューゲルが唯一落ち着いて見られる絵だわと思ったのだけど、宗教画が中心の世にあって、ブリューゲルの絵はやっぱり相当変だったのだろう。

 

まあ、そんなこんなで俄然、ブリューゲルに興味が湧いてきた。

さてブリューゲルが農民にハマる前に描いていた絵がある。

Bruegel03.jpg
「狂女グリート」 

この絵、何処かで見た気がしないだろうか。
そう、前回紹介したボスとそっくりなのだ。

若き日のブリューゲルはボスに傾倒していたんだなあ。巨匠も若い頃はボスの絵を見て「こんな絵を描きたい」なんて憧れを抱いていたのかと思うと少し身近に感じるよね。。。

この絵も面白い。

Bruegel08.jpg
「イカルスの墜落」 

イカルスの墜落という絵だが、イカルスがどこにいるか分かる?

ここなのだけど。

Bruegel05.jpg 

おぼれちゃってるんだけどね。農夫も牧夫も全然気づいちゃいない。なべて世は事も無しという風情だ。ブラックユーモアなんだろか。。。きっと、ニヤニヤしながら描いてたんじゃないかなあ。

ピーテル・ブリューゲル、侮りがたし。。。

 

最後に、ベルギーという国は、実はなかなか個性的な画家を輩出している国だ。他にも、ポール・デルヴォーやフェルナン・クノップフ、ジャン・ミッシェル・フォロンといった大好きな画家がいる。もし、興味があれば検索してみてほしい。また違う魅力があるので。

それにしても一度行きたいな~。ベルギー。子どもが何とかなるまでは無理やなあ。。。

 

■参考文献

「カンヴァス 世界の大画家 2ファン・アイク」 中央公論社
「ブリューゲルとネーデルランド風景画」 京都国立近代美術館 図録
「ヘンゼルとグレーテル」 大友克洋著  CBSソニー出版 より一部画像を引用

 

■関連サイト

ルーヴル美術館日本公式サイト
ウィーン美術史美術館
マイヤーファンデアベルヒ美術館
ベルギー王立美術館

ベルギー観光局

 






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最終更新日  2006.06.17 23:49:54
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