2007/10/10(水)00:34
エマ【9】・よつばと!【7】・21世紀少年【下】・昭和金物屋物語
エマ【9】 森薫著エマ外伝と言うべき単行本第二弾です。
今回は、エーリヒぼっちゃまのだいじなリスが森ではぐれてただただ木々の間を駆け巡る、フィトンチッドたっぷりなお話。木とリスが描きたかったらしい「エーリヒとテオ」
ヴィルヘルムさんと奥様の大変エロい朝のひと時、森さんの趣味大炸裂の「歌の翼に乗せて」
ウィリアムとハキムの出逢い。普通に面白い「友情」
メイドさんの休日の楽しいお買い物は、たぶん森さんがビクトリアンな小物や雑貨、お菓子が描きたかった「ふたりでお買い物」
もう、エマとはほとんど何の関係も無い(爆)「三人の歌手」エンターブレインという会社の編集方針は、かなり作家の自由度が高いんだなあと思うラインナップでした。まあ森薫という人の特性なのかもしれないけれど。。。
ページの隅々から、「これが描きたいの」というオーラが出まくっています。
しかし、色っぽいお話がホントにお上手で、今回もため息が出ました。面白い作家さんですね。このシリーズも次の巻が最後だそうで、少し名残惜しいです。余談ですが、この人も秘数8クサイ気がします。生年月日を知りたいものです。(笑)
よつばと!【7】 あずまきよひこ著今回も大爆笑でした。
何でこんなに普通の日常が面白いんでしょうね~。遊びに行く前日にはっちゃけすぎて熱出しておじゃんになったり、お買い物頼まれて、自分のものしか買って来なかったり、思い当たる節もあったりしてよけいにおかしくてしょうがない。ヾ(≧▽≦)ノところで、よつばのゆるさにばかり目が行って、忘れがちですが、この鬼のような写実の描き込みの凄さに、毎度の事ながら舌を巻きます。この地道な描き込みこそが、よつばの不思議ちゃんぶりを更に際立たせるのに一役買っているのでしょうね。ホントに上手い人だなあ 。それにしても、秋風と共に、父ちゃんのトランクス姿ともお別れだと思うと切ないです。あ、やんだ、普通にカッコよく思えた今回。。。
21世紀少年【下】 浦沢直樹著とうとう完結しました。
長かった。もう最後の方グダグダだったような気もします。
何だか、終わったけど、イマイチピンときていない、おばかな私。
もう一度最初から読む必要があるみたいです。
昭和金物屋物語 御茶漬海苔著御茶漬海苔だ~。
知ってますか?恐怖マンガである時期一世を風靡していた人なんですが。。。
長らく新刊を見たことが無かったんですが、描いてらっしゃったんですね。作品は著者の自伝。ご実家が金物屋さんだったんですね。
何だか、「ああ、なるほど」と思ってしまいました。あの硬質で金属的なそれでいてフリーハンドの柔らかさを残すあの線のルーツを見たような気がします。
恐怖マンガの作風とは少し違うけど、やっぱりちょっと端々が怖い(笑)。凄く面白いとは言えない作品ですが、昔の作品を知る人には懐かしく読めるのではないかと思いました。