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カテゴリ:今日見た映画
「サンシャイン2057」DVDのコメンタリーのネタバレです。 先月末のことですが、楽天ポイントが何と1点失効するということで、何か買い物をしようと思ったんですね。で、自分の日記を確認してたら、「サンシャイン2057」が、目に入ったわけで。。。ええ、買っちゃいましたとも。(笑) でも、やっぱり買ってよかったかも。特に監修のブライアン・コックス博士のコメンタリーがとても面白かったんですよ。よく分からなかった部分が、「あっそうなんだ。」といろいろと腑に落ちました。 そこで、私の抱いた疑問と、そのアンサーをご紹介!
ではスタアト。
1.太陽がなんで50年後に死ぬの? 太陽はこのまま行けば50億年生き続けます。けれど映画の脚本はすでに50年後に消滅する設定になっていたそうです。そこで、博士達はこの設定が可能になる理論を考えることにしたのです。。 「ある論文で、Qボールという未知の物質が示唆されていた。このQボールが恒星に入ったらどうなるか。これが中性子星の核に入り込むと、人類や恒星を構成する通常の物質が、Qボールである超対象性物質に変化する。恒星は食い荒らされ、重さを失い、中性子星では無くなってしまう。そしてガンマ線バーストと呼ばれる爆発を起こす。」 Qボールが太陽に漂着、これを核爆弾で取り除き太陽の核融合を復活させる-これがサンシャイン2057の基本設定なんですね。書いていてほぼ理解不能ですが、つまり50年後に太陽が死ぬのは不運なアクシデントで、太陽の寿命を無視したわけではないということです。
2.あんなに太陽に近づいて、宇宙船は大丈夫なの? 現在実際に計画中のソーラー・プローブは太陽から200万キロまで近づく探査機。 実は人類は70年代に既に水星に到達しているんですね。そう考えると、50年後に太陽まで200万キロ地点に到達するのは決して無理なことではないような気がしてきます。
3.サールがずっと太陽を眺めていたのは? 私は、サールが太陽に魅せられているのかと解釈したのですが、コックス博士は太陽が人間に与える心理的影響について、精神科医として自分の体で実験していたと解釈されていました。サールなりのやり方で、イカロス1の事故原因を探っていたのだと。なるほど。そう考えると、サールのカネダへの最後の言葉はしっくりくるのかもしれませんね。 でも、やはり彼も最後には太陽に心惹かれていたように私には見えます。
4.生身で宇宙空間に出ても大丈夫なの? これは実際NASAで起こった事故で実証されたそうですが、人間は宇宙に放り出されても30秒くらいは生きることが可能だそうです。実際事故に遭った飛行士も、軽症で済んだそうですし。
5.マンハッタン島大の核爆弾で、太陽が復活するのか??? 博士は当初月くらいの質量を考えていたようですが、絵的にどうしようもなくなるので、「月くらいの暗黒物質をスタジアムの大きさに圧縮、独自に重力を持つ質量の塊とし、それに点火するとひとつの火花が生まれ、それが無限に分裂し、反応により消費する以上のエネルギーが発生する-小さなビッグバンを起こす」と考えたそうです。コンパクトに運んで、効果は最大限にということですね。でも、実際投下するのは無理だと仰ってます。いや~、身も蓋も無いですね。
ところで、キリアン君は、このコックス博士に似ているという事で物理学者役になったみたいですが、博士曰く「私のおかげで主役になったのに、まだお礼もしてもらってない」そうです。お茶目だなあ、博士。そして、物理学者であると同時にロックミュージシャンなんだとか。凄いぞ博士!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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