てんてんCafe

2008/08/21(木)14:26

ぽ~にょぽ~にょぽにょテ・ケ・リリリ

今日見た映画(39)

崖の上のポニョネタバレです。ご注意を。見てきました~。 宮崎さんのアニメって、とにかく冒頭がすごくいいんですが、今回もやられました。 クラゲクラゲクラゲ。。。綺麗でした~。そして謎の男の謎の行動。ぐっと引き込まれますよねえ。お話の方は、見事にいろいろとそぎ落とされて、説明的なことが一切無い、大変潔い話でした。これは、ターゲットは5歳未満って感じですね。もう、子ども視点で見たらワクワクしっぱなしなんじゃないでしょうか。変な金魚をつかまえたり、おもちゃの船が大きくなって乗れるようになったり、いつもの街が水の底に沈んだり。(これはもう、パンダコパンダの雨降りサーカスの再来でしたね。懐かしい!)ただ、それ以上の、ある程度理屈がわかる年頃の子どもにはちょっと辛い話かも。何せ説明らしい説明はほとんど一切なしで、勢いだけで人間になっちゃうんだもの。>ポニョ。逆にもっとすれた(笑  大人になると、いろいろと別の楽しみもあったりして、ある意味本当に親子揃って楽しめるアニメになってるのがすごいです。老練だなあ、宮崎さん。さて何で今、オール手描きのアニメーションなのか。 ゲド戦記の(あえて言うけど)失敗。この原点回帰にはそんな反省もあったかもしれない。(でも、宮崎さんの原点回帰とゲドの失敗は別の話ですし、ル・グィンさんとジブリとの間で何か話されているといいなあと思うんですけどね。) あるいは、ナウシカやもののけ姫に代表されるような、大人のためのアニメに偏りすぎてきたことへのフラストレーション。一作ごとに膨れ上がる回りの期待もうっとおしかったでしょう。CGのような技術的なことももそうだけど、いろんな重たいものでがんじがらめになってきたものを全てふるい落としたかったのかな~、とそんなことを思いました。完全に開き直ったなあと、軽々と動き回るポニョを見て思ったものです。それにしても津波の上を宮崎走りするポニョは圧巻でしたねー。今にも「テ・ケ・リリ」って叫びそうで。。。(違 しかしそれよりも、ポニョのお母さんが出てきたところで吹きそうになって参りました。でかい!家族構成まで一緒とは。マジ、確定です。     栞と紙魚子の百物語    でかいお母さんと作家のお父さん    花火に興じるクトルーちゃん  ところで、このアニメ、意外に怖いイメージがいっぱいあったような。。。宗助のお父さんが見た船の墓場みたいなの。どう考えてもあっちに行ったらもう帰ってこられないのでは。紅の豚でも飛行機の墓場のシーンがありましたが、ここはドキドキして鳥肌が立ちましたね。 それから、公園に通じるトンネル。これはイザナギもオルフェウスも失敗した、あの黄泉比良坂か?歩いてる途中にだんだんポニョの魔法が解けていきます。バケツが地面をガリガリこする。(この辺でまた鳥肌)宗介、ポニョを見ちゃダメだ~!ぎゃー!インスマウス!!(爆) ひまわり園のおばあちゃんたち、海に沈んだ園で走り回ってる。あの世の楽園?ここも鳥肌。 極めつけは、ポニョのお母さんと宗介が交わした契約ですよ。人ならぬものとそんな軽々しく契約なんか。。。あ~、やっちゃった。恐れを知らぬ男だよ。彼女がブリュンヒルデだけに。。。20年後くらいに、もし宗介がこの契約を破ったら、どうなるんだろうね。怖~。               新編真ク・リトル・リトル神話大系(1)  ジークフリート伝説それから、個人的にもっと見せて欲しかったのはフジモトのシーンです。彼は海底二万リーグのノーチラス号の乗組員唯一の東洋人なんだそうですが、何で100年もこの姿で生きているのか。何を研究してるのか、どんな生活をしてるのか。ものすごく気になりました。声だけが残念でしたが。。。せめて、俳優ですらない人を起用するのはやめて頂けない物かと思うのですがねえ。     海底二万里(上・中・下)でも子どもの声は素晴らしかったです。みんなウチのマコと同級生くらい。本当に巧い。そして可愛らしい。(*´∇`*)それと、千と千尋で千尋の声をしていた柊瑠美ちゃんが、赤ちゃんを抱いたお母さんの声をあてていたのがちょっと驚きでした。大きくなっちゃったのね~。もう一回見たいな。とにかくあのクラゲが。宮崎走りと、リサカーの爆走も。 DVD、買いかもしれません。 

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