てんてんCafe

2009/02/24(火)23:29

ノエイン もうひとりの君へ/獣の奏者エリン

最近見たアニメ(8)

このところ、洗濯物を片付けながら、PCでアニメを見るという習慣がついてしまいました。 時間の有効利用のつもりが、いつの間にか手が止まって結局夜中までかかってしまうという本末転倒な事態に陥っていることもしばしばですが、何となく、片付けものの時間がちょっとした楽しみになっているので、まあよしとするかというところです。最近面白かったのは、以前茶ま太さんにもお勧めいただいた、「ノエイン もうひとりの君へ」です。無限にある時空の内の一つ、この世界から見ればなり得るかもしれない、15年後の世界の中の一つ「ラクリマ時空界」は、別の時空「シャングリラ時空界」と恒常的な闘争状態にあった。地上は荒廃し、人々は地下での生活を余儀なくされている。「竜騎兵」たちは超常的な戦闘能力をもって、シャングリラから送り込まれる兵器・遊撃艇を撃破する。しかし、ラクリマの劣勢は誰の目にも明らかだった。かくして竜騎兵に、シャングリラの侵攻を防ぐ切り札『龍のトルク』の奪取が命じられる。現在、夏。函館に住む小学6年生上乃木ハルカは、友人たちとともに残り少ない小学生生活を満喫していた。唯一の気がかりは、中学受験を母親に強いられ、ストレスで押し潰されている幼なじみ後藤ユウのこと。そんなハルカの前に、黒いマントをまとった一団が現れる。彼ら--ラクリマから転移してきた竜騎兵たちは、ハルカを『龍のトルク』と呼んで付け狙う。その1人カラスは、他ならぬユウの15年後(ラクリマ時空界で)の姿であった。 絵はなかなか独特です。キャラクターは、慣れるとクセになりますね。何よりも、舞台になっている函館の風景がとても美しくてちょっと見とれてしまうほどです。ストーリーは意外にハードなSFでびっくりしました。 特に後半はかなり観念的で、よくこんなストーリーをアニメ化出来たなあと思ってしまいました。可能性の未来とか、近似値の時空とか、逆算固定とか、何だかワクワクしちゃいますね~。何だかすぐにノエインが誰か分かってしまったので、おおよそストーリーの流れが予想できてしまったのがちょっと残念でしたが、時空を超えたカラスのひたむきな想いとか、希望を持つことで変えられる未来があるはずというような、なかなか素敵なラブストーリーだったなあと思います。それにしても、アトリがあんなに切なくなるとは予想外でした。それから、カラスのユウに対する感情の露出と、カラスに嫉妬するユウの苛立ちも面白かった。時間を越えて自分に出会ったら確かにあんなふうになってしまうかもしれませんね。ところで。。。郡山さんが野原ひろしにしか見えない件について。。。 何かカッコつけてる郡山さん。さて、次は「獣の奏者エリン」です。エリンは獣ノ医術師をしている母・ソヨンと暮らす10歳の少女。その目は医術や薬学に秀でた霧の民の特徴である緑色だった。二人が暮らすアケ村は戦の道具として使われる闘蛇(とうだ)を育てる特別な村。闘蛇はおそろしい生きものなのに、エリンは怖がるどころか、興味を持つばかり。それはソヨンのような獣ノ医術師になりたいという夢があるからだった。ある日、飼っていた闘蛇の赤ちゃんが逃げ出してしまい村中が大騒動になってしまう...。 ご存知上橋菜穂子さん原作の「獣の奏者」のアニメ化なのですが。。。  (──┬──__──┬──)       うわぁ~~~ぁぁああああああああああああああ!!!       ソヨ~ンッ~~!!!!!       も、申し訳ありません。先週ちょっと、ビジョビジョに泣いてしまったもので。 NHK恐るべし。。。とても素朴な絵柄なのでなんかもっと楽しいお話かと思っていたのに、まさかあんなにハードな内容とは。。。 今も、エリンの「お母さぁーん!」という声が耳について離れず、スキマスイッチのテーマ曲を聴くだけで涙腺が反応してしまうほどです。7話目にしてこの盛り上がりとは。。。この先どうなってしまうんでしょうか。アボリジニの研究をされてきた上橋さんは、きっと、異文化に圧殺されるマイノリティの悲しさをどこかに織り込まれているだろうとは思っていました。霧の民がそれです。物語の当初から霧の民であるエリンの母は何かにつけ村人に嫌味を言われていましたが、霧の民が差別される理由が「王に忠誠を誓わない流浪の民だから」だとは。なんともシンプルですが、エリンの世界ではもっとも罪深いことなのでしょうね。今まで信じてきた世界(村の生活)から締め出されてしまったとも言えるエリン。厳しい未来が立ちふさがっていることが容易に想像されてしまいます。何とは無しに悲しい闘蛇と人間の関係や、霧の民であることの悲しみを、エリンは跳ね返すことが出来るのでしょうか。これからがとても楽しみなアニメです。原作も読まなくっちゃ。 

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