カテゴリ:思い出
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいます。 なかなか日記を書けませんが、できるだけ言葉を残しておきたいと思っています。 何かひと言でも その日の記念に、何か書き残せたらいいのですが・・・ 昨夜はあっさりと新年を迎えました。 年々あっさりになっていきます。 テレビの中だけはカウントダウンや新年のおめでたさで溢れています。 そういうのをどこか遠い距離を置いて見ているようでした。 日付が変わり、お布団の中で除夜の鐘を聞きました。 ぼーーーーん ぼーーーーん どこのお寺さんから聞こえてくるのか、毎年疑問に思いながら、年々時間が流れていきます。 小さい頃、母のそばで除夜の鐘を聞いたことを思い出していました。 父の勤務は夜勤があり、たまたま大晦日の日が夜勤に当たった年がありました。 母と弟と私と3人。 二つの敷き布団を横向きに並べて寝ていました。 たて向きに敷くと(たて向きが正常ですが)真ん中の人が布団と布団の境目に挟まってしまうので横向きに敷いて寝ていたのでした。 父が厳しい人だったので父の夜勤の日はうれしいものでした。 その夜勤が大晦日の日に当たる、それはそれはとても心ときめくことでした。 (父には申し訳ないのですが…) 除夜の鐘を聞くくらいなので、私はそれなりに年齢が上がっていたのだと思います。 なので普段は2階の自分の部屋で寝ていたはずです。 それが父がいないということで、母のそばで寝ることができたのでしょう。 だから今でもうれしかった思い出として私の記憶に残っているのだと思います。 弟はもう眠り、静かな時間が流れていました。 ごーーーーん。ごーーーーん。(ぼーーーん、よりもっと近くで聞こえる感じ) 「除夜の鐘って本当に聞こえるんだね」 と少し驚いて母に言いました。 近くのお寺で実際に除夜の鐘をついていることを知らなかったのです。 母はその時私に何を話したのか、それは全く忘れてしまいました。 ただ、その時の心からの満足感 母のそばで心やすらかに寝ていること、 静かな空気の中で除夜の鐘の音が意外にもよく聞こえてくる、そのしみじみした夜のひととき、 子供心に この瞬間は忘れないだろう と思っていました。 * * * 毎年、私はあの時の自分を思い出します。 昨晩も除夜の鐘が聞こえてくるたびに、ふんわりとその時の気持ちが甦ってきました。 遠い昔の、ほんのひとときの、とても幸せだった私に・・・今年も会いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年01月01日 16時39分44秒
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