タイムThyme タイム学名 Thymus vulgaris ![]() タイムは暖かい地中海沿岸地方が原産のハーブ。でも、寒いカナダでも良く育ちます。バンクーバー近辺なら露地で冬を越します。かえって暖かいアメリカ南部などでは病虫害に弱いため、屋内で栽培されているそうです。 タイムの語源は「勇気」という意味のギリシャ語で古代ローマの戦士たちが身につけ、その習慣は中世の十字軍にも受け継がれていたそうです。 香りはさわやかでちょっとレモンのような風味があります。肉料理によく使われ、イタリア料理や地中海沿岸の料理に欠かせません。 草丈は低く、20センチから30センチくらい。細い枝に小さな葉がついているので、料理などにはこれをしごいて使います。初夏に薄いピンクの花を咲かせますが、香りがいいのはその直前なので、乾燥させるのならこの時期に収穫するといいでしょう。でも、かなり寒くなっても生の葉が収穫できますし、小さな植木鉢に植えて日当たりのいい窓辺などにおいてもいいでしょう。 冬のスープやロースト、マリネなどに最適。またバターやクリームチーズに練り混ぜると、ちょっとしたおもてなしに気のきいた脇役となってくれます。クリームチーズのかわりにラバネーはどうでしょう。無糖のヨーグルトをコーヒーの紙フィルターを使って一晩水切りすると、少し醗酵が進んで、中近東でラバネーと呼ばれる低脂肪のクリームチーズになります。ウェストまわりが気になる人は、これに混ぜてもいいでしょう。 マリネにするなら、ワインビネガーとオリーブオイルを合わせたものに、タラゴンとタイムを混ぜてみてください。鶏肉や魚によく合います。 タイムには殺菌の効果もあるので、医療にも古来から使われています。特に咳止めとして、また気管支の炎症などに処方されました。大量摂取さえしなければほとんど害のないものなので、妊婦さんでもお茶として楽しめます。しつこい咳にはセージの葉を少し混ぜるとより効果的。人によってはおなかがゆるくなることがあるそうなので、少量からはじめてみてください。 このお茶は二日酔いにも効くそうです。また、歯茎の炎症や口内炎にはうがい薬としても使えます。 ジャンル別一覧
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