カテゴリ:美術館・博物館の話
千葉大学にあったセルは、所々にひび割れや塗料はげがあり、傷みが見られました。
日光が入らない、人の出入りもまるでないような化学棟にあったのに、です。 セル画の保管に理想的な場所に寝かせていたにもかかわらず、40年以上経つとあんなに劣化してしまうなんて。 と、いうことは、日当たり良好&夏は夜でも30度を下らない我が部屋のお宝達は、一体どうなってしまうのか!?!? それに、元々何十年ともつ材質じゃないんでは!?!?(-_-;) 「お宝を後世に受け継ぐ」というぐりぐりの野望はいかに(汗)。 一方、ディズニー社で厳重に保管されている作品の方は、保存状態良好でした。 トレス線もくっきり黒く、塗料も残って、一年前に描いたの??と思うほど質が良かったです。 特別展までの準備期間の映像を観ましたが、その中で登場したディズニーのお宝保管庫はどこまでも広大で、「温度も湿度も明度も完璧に制御してます!」な恵まれた環境に見えました。 で、大学の痛んだお宝を修復するにあたり、普段レンブラントの絵画等を担当している一流の修復士が、色んな薬品を組み合わせて、顕微鏡で覗きながらセルと背景画の修復にあたっていました。 水彩画の上に付着したカビは、水分で落とせないため、粉末の薬品で落としていました。 ・・・自分のお宝もあんなプロの方に修復してもらいたいです。セル画の値段より高くつくんでしょうけどね・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月10日 18時56分04秒
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