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(旧)ぐりぐり寺 寺だより

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2006年10月02日
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東京藝術大学大学美術館 10月15日(日)まで
「日曜美術館30年展」

芸大美術館って、正式名称に「大学」が2回つくんだ・・・。初めて知りました。
1つじゃだめなんでしょうか。「ジョンソン&ジョンソン」みたいなこだわりがあるのか?

30年も続いた番組「日曜美術館」で紹介した作品を展示・・・って、また随分と範囲が広いテーマです。西洋あり東洋あり、絵画に彫刻に陶器に漆芸に染色あり、19世紀あり1990年代あり、何でもあり。
知らない画家の絵もたくさんありました。この機会がなかったら、ずっと知らないままだったかも。そういう偶然の出会いも面白かったです。

展示の中で、特に好みだった5点を挙げますと、展示順で

1 小川芋銭「水戸浦のカッパ」
墨でぐだぐだ描いた、四つんばいのカッパの絵。下手なのか上手なのか、「私でも描けそう」と思わせる良さがあります。カッパって4本足でいるとワニガメに見えるのね。

2 菱田春草「落葉」
秋の林の中を描いた屏風、木の幹と根元を数本描いただけなのに、季節も空気の肌寒さも林の密度も何もかも現れていました。こんなに上手なら、仕事も楽しいでしょうねぇ。

3 平櫛田中「禾山笑」
平櫛田中というと、生き生きとした、ちょっと面白い木像人物彫刻の人って印象ですが、この木像もそうでした。笑っているお坊さんの像。この彫刻家、生家の名字が平櫛で、養子先が田中だったから、こういう作家名にしたってなんでも鑑定団で言っていたような。確か。

4 棟方志功「二菩薩釈迦十大弟子」
勢いがあって良いです。目の位置があっちこっち飛んでいようと気にしない。きっとこの十大弟子達、滝に打たれ過ぎて顔の型がこんなになっちゃったんでしょう。

5 田中一村「ガジュマルにトラフズク」
田中一村が展示に加わっているからには、やはり五指に入れざるを得ません。今回の展示作品で家に持って帰りたいと思うのはやはりこれ。発表するあてもなく、見てくれる美術商も来ず、貧乏しながら何を思ってこんなに細かく描いたんでしょうねえ。

番外 丸木スマという人の絵が強烈で忘れられません。なんじゃこりゃーです。これで良いのか、どこへ行っちゃうのかこの人。抽象画でもないし、シュールレアリスムとも、フォービズムとも違うし。狙っていないのにこうなってしまう感じは、「記憶スケッチアカデミー」の投稿作に近いかも?

HPはこちらです。





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最終更新日  2006年10月03日 01時44分56秒
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