カテゴリ:美術館・博物館の話
もうだいぶ前の話ですが、エイプリルフールの日曜日、上野の東博に行ってまいりました。
ちょうど桜が満開の上野公園もきれいかなと思って・・・。 はい、公園のソメイヨシノ、とてもとてもきれいでした。そしてお花見人口も、桜の花びらの数だけ人がいるのではと思うほどの大賑わいでした。 ここ数年、東博に行くのは特別展目当てだったので、常設展だけのために入場するのは新鮮です。本館1階特別室ではダヴィンチの受胎告知が1枚1,500円で特別公開されていましたが、やっぱりやめました。 今回一番の目的は鳥獣戯画甲巻の展示を見ること。残念ながら絵巻全体ではなくて、途中から巻末までの展示でしたが、充分堪能できました。常設だからそれほど混まないのもうれしいです。 何度見ても全然飽きない・・。でぶっちょカエルの前向き、横向き、後ろ向き。丸い瞳のウサギ。うさんくさいサル和尚。どれをとっても生き生きしていて可愛いです! 筆の運びも力が抜けているのにまるで形がくずれてなくて、ささっと描いたのに上手。 たくさん動物が出てきますが、メインはやっぱりカエルかなぁ。意外にも犬猫は影が薄いですねえ。 あとはハート型土偶とか、薬師寺聖観音立像の「摸刻」とか、蓮華王院の千手観音のうち3体とか、幕府御用絵師狩野派による江戸城襖絵の下絵とか、割れた茶碗とかを眺めて回りました。 割れた茶碗というのは、足利義政お気に入りの茶碗が割れたので、「これと同じのをちょうだい」と中国にかけらを送ったら、「同じのはもうつくれません」と中国からかけらをかすがいでつなぎ合わせた茶碗が返品されてきた、とかいう話で有名な茶碗でした。 義政将軍といえば銀閣の家主。金閣の家主よりは趣味が良かったのでしょうか。 あと、桜の時期に合わせ、本館裏手の日本庭園が解放されていたので、初めてそちらにも足を踏み入れました。中のお茶室のうち新しい一軒は現役で使えるようで、その日もどこかのお茶会の最中。いいなあ、東博でお茶会。しかも桜満開の中で。 やってみたい、でも席代ものすご~く高そう!? 日本庭園内の桜もきれいですが、本館手前の噴水脇に植わっている「ヨシノシダレ」という桜の木も満開で見事でした。たくさんの枝が噴水のように木の中心から外へ向かって垂れていて、それに花が沢山ついているのです。普段あんな場所に木が植わっていたのすら覚えていなかった・・。 今年はあまり行きたい特別展がなさそうな東博ですが、常設展だけでも楽しかったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月11日 00時28分12秒
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