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法秩序をも超えた存在としての聖職者
京都から連絡がありました。昨日の夕方、聖光幼稚園の監事さんと「糾す会」の方がお二人で、聖光幼稚園の現在の理事長である宮嶋司祭とはなしあいをされたそうですが、その内容があまりに愚かなのでここに記させていただくことにしました。 まず第一の問題は、監事さんから理事長である宮嶋司祭に対して理事会の議事録を提示するように要求されても、宮嶋司祭ははっきりとそれを拒んだことです。宮嶋司祭はしかし、なぜ理事会の議事録の提示を監事さんに対して拒んだのか。学校法人の理事長として、これは重大な過失です。通常、監事は理事会に陪席しているはずですが、何らかの事情で陪席していなければ、後でその時の議事録を監査するためにそれを見る権利があります。これは理事長でも拒めないはずです。特に、問題は原田文雄司祭に退職金を支払った経緯に関することですから、学校法人の退職金財団からの援助を受けているはずの退職金の決定についての理事会の議事録は、監事に対して開示して当然のことなのではないでしょうか。これは理事長である宮嶋司祭の一存なのか、それとも理事会の意向なのか判りませんが、「監事」ということの意味を宮嶋司祭はご存じないようです。京都府は、これに対して適正に指導しなければならないと思います。 また、宮嶋司祭は、「『終身停職』ということ自体おかしい、5年経ったら停職が解除されるのだから、終身にならない」と言ったそうですが、教区の常置委員とは思えない発言です。終身停職になった教役者が、5年経った段階で出来ることは「復職を申し立てること」だけです。これは、司祭の場合は教区主教に申し立てるのですが、それを受けた教区主教は「当該教役者の悔い改めの情が著しいと認めたときは、常置委員会の同意を得て、主教会にはかり、復職を許すことが出来る」(法規第217条第3項)のであって、5年後に必ず復職出来るわけではありません。教区の常置委員長がこうしたことをきちんと理解していないということは、それこそ大問題です。この日本聖公会法規は、管区の総会で決議されたものです。誰かの個人的見解ではありません。日本聖公会の聖職者も信徒もこの規制を受けなければなりません。でなければ、日本聖公会は無秩序な集団と化してしまいます。宮嶋司祭は、この点をどのように考えているのでしょうか。確か宮嶋司祭は鞍馬天狗と同じ学年だと思いますから、50代後半だろうと思います。今まで、日本聖公会という教会の法憲法規をこの程度にしか理解できていないということは、神学的に極めて大きな問題があります。そして、日本聖公会の司祭や主教は、日本という国家の法体系をも超えられる権威を持っているとお考えなのでしょうか。 それだけではありません。宮嶋司祭は法規そのものを否定するよう発言をしたということが耳に入ってきました。教会法を無視するような発言です。こうした形の発言は、日本聖公会の司祭の中によくあることのようですが、本当に困ったものです。日本聖公会は自らの教会法にも制約されないのでしょうか。だとしたら、それこそ正に聖職者の独善性を認めていることになります。確かに、京都教区における現職司祭の性的虐待行為にかんして、あまりにも非常識な対応をしてきていることも、こうした教会法を無視するような発言を聞くと理解出来てきます。聖職者の性的虐待、それも12歳以下の少女に対する性的虐待行為を隠蔽しようとすることは、最早日本聖公会京都教区はカルトであると言われても仕方がないことです。日本聖公会京都教区はまた一歩後退してしまいました。崖の縁までもう少しです。被害者の人権を無視し続けてきた聖職者が崖から落ちることは当然のことかもしれませんが、被害者はまた苦しみ続けなければならないのです。ことに、これ以上の被害者が出ないためにと、裁判を提訴した姉妹の心の中を再び、三度、土足で走り回ることにしかなりません。今日の発言だけでも宮嶋司祭は停職させられるか、自ら休職して神学的営為を一からし直すべきです。宮嶋司祭もかつて、あの「コトパンジャン・ダム全国キャンペーンツアー呼びかけ人」に名前を連ねていらっしゃいますが、インドネシアで苦しんでいる人々を助けようとされていながら、何故ご自分の教区の性的被害者を助けようとされないのでしょうか。(コトパンジャン・ダムに関することは、http://www.kotopan.jp/にアクセスしてみて下さい。また、これに関与している方々のお名前は http://www.kit.hi-ho.ne.jp/jubilee-kansai/html/campagn2.htm に記されています。サイトからこの名簿が削除された場合は、私の所にあの名簿がそのまま保存してありますから、ご連絡下さい。メールに添付してお送りいたします。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.21 14:13:32
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