2007/12/05(水)15:11
ためる
湯浅誠さんの「貧困襲来」を読んだ。
ワーキングプアの若者たちの支援をしている
NPO法人を主宰している方の本だ。
湯浅さんが使っていた「ため」がない若者という
表現に共感した。
「ため」とはここ一番ふんばるときに
支えになる家族や,友人や、わきあがってくるエネルギーのこと。
それがないゆえに、本人はがんばりたくても
がんばれない。ふんばれない。
一昔前に「がんばって、歯をくいしばって」やることは
今の若者たちにはその背景となる社会全体の力が
脆弱すぎて支えられない、ふんばれないという部分。
今回学力調査でまたもや日本の子どもたちの
学力が低下していることについて
授業数をふやすという方針。
でもきっとこの学力にも「ため」が影響していると
私は思う。
夢や希望がないところでやる気や意欲はおこらない。
社会全体がめざめていくまで
一人一人の正念場が今本当にここにあるのだろう。
そのためにはなるべく内観して自分の立ち位置を忘れないように
したいと思っている今日この頃である。