2006/01/27(金)22:19
iTunes/iPod音圧の均一化(検証)
1月20日の日記、1月21日の日記 の続きです。
「iGain(フリーソフト)」での約6000曲の分析に24時間以上も要しましたが無事完了。
さあ、期待に胸を膨らませて試聴開始!! ところが...。
あれれ、ホントに変わったの????(どうも微妙...)
全て機械任せで音がよくなるほど、世の中甘くはありませんでした。(ガクッ)
ただし、どうも悪かったのは私の設定のほう。
このソフトのポイントは目標の音圧をキープしながら均一化するという点にあります。
つまり目標の音圧(設定値)に関しては、ユーザのサジ加減が必要ということ。
標準設定(既定値)(89dB)では、かえって音圧をさげてしまい、本末転倒だったようです。
かといって、音圧をむやみに上げればいいというものでもありません。
音割れしない程度にハイレベルまで上げていく。これがサジ加減の難しいところです。
ということで、何度か失敗を繰り返しながらもあみだした私のオススメ設定値は
目標音圧 96dB (好みは人それぞれ、最後は自分の耳で確かめましょうね)
はい、分析やり直し!! そして再び検証。
オッ。キタキターー。どうやら、苦労した甲斐はあったかも。
音量が均一化されたのはもちろん、
音圧レベルがグ~ンと上がりレンジの広がりも感じられます。
古いCDの音はまるで最新のリマスタリング処理をしたみたい。(チョット大袈裟かな)
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SAMPLE(一般的にCD生産時期が古いほど音圧が低い傾向です)
【自動アルバムモード解析値】 と (目標音圧を96dBに設定した場合の調整幅)
《音圧低いアルバムの例》 目標音圧96dBに合わせて音圧を上げます
(洋楽)Boz Scaggs/Silk Degrees 【83.23dB】 (+19~+25%)↑
(邦楽)佐野元春/Someday 【85.99dB】 (+13~+37%)↑
《音圧が高いアルバムの例》 サチり(専門用語)気味の音圧レベルをおさえます
(洋楽)Oasis/(What's The Story) Morning Glory? 【101.44dB】 (-10~-2%)↓
(邦楽)宇多田ヒカル/DEEP RIVER 【98.77dB】 (-7~0%)↓
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ちなみに、一度解析した曲はiGainの終了時にキャッシュファイルに保存され、
次にiGainが起動されたときにも同じ曲の解析を何度も行わないようになっています。
新たに追加した曲だけ分析が行われるので、次回以降はほとんど時間がかかりません。
また、音量レベル設定値がかわるだけでですので、いつでも元の状態に戻すことができます。
ただ、残念なのはDock出力にはこの設定が反映されない点。(アップル側の仕様だそうです)
つまり、iGain(フリーソフト)を施したiPod(5G)の音質Qualityは
ヘッドホン出力 > LINEOUT出力
なんと、今までの常識を覆した驚くべき結果になりました。
(新型DockのレヴェルDOWNなのか、5Gのヘッドホン出力がレヴェルUPなのかは?)
他には、iTMSで購入した曲に関しては調整が効かない...など、
若干制限事項もありますが、そこは「フリーソフト」。今後の改良に期待です。
この検証結果を読んで、「ビビっ」ときたチャレンジャーはどうぞお試しくだされ。