2012/01/13(金)17:27
取付金具の設計に至る経緯
昨日のつづき・・・。
すでにメーカー絶版車となったProfgressive RCB 5.0・・・。
昨年10月に超激安中古で買ったはイイが、シートの溶接骨格がゆがんでいるせいで、心はいつも真っ直ぐなのに(えっ!?)、姿勢は右に曲がったまま走らなければならない・・・というのが苦痛の種。
シートの骨格がゆがんでるならば、シートと車体を繋ぎ止める金具の取り付け位置を調整すればよい・・・と思ったら、シート表皮を剥いで見ると、なんとその取付金具がシート骨格側に溶接されていて、まったく調整できない構造(泣)。
そこで昨年11月に京都にあるリカンベント&ミニベロ専門店『ローロ・ワールドリカンベンツ』さんへ相談。(関連ブログはこちらです)
メーカー問い合わせもしてくれていて、『もうそのシートは廃版になっているので、現行の新型FRPシートならOK』との返事をもらい、即発注。
しかし、『納期は3~6ヶ月は掛かります。取付金具もProfgressive RCB 5.0用が無いので特注になります。2万6千円ちょっと也。』との条件付き。
年は明けて1月。
たまたまネットをうろうろしていたら、同じく京都にある『サイクルJOINT』さんに在庫アリ情報が・・・。金額1万9千円也。あわてて『サイクルJOINT』さんに、
『もしかしてProfgressive RCB 5.0にそのままポン付けできますか?』と一応質問。念のため、実車写真を添付してメール。
『えぇ付きますよ。メーカーがそう言ってますから。しかもお客さまが現在使われている”ボルトのみ”で取付可能です。写真までご丁寧にアリガトウ。』との良回答。
『ローロ・ワールドリカンベンツ』さんには悪いが、速攻キャンセルいれて、『サイクルJOINT』さんへ鞍替え発注www。
・・・発注後2日待って、昨日納品。
で、開梱してみると『あちゃ~、ダマされた~。やっぱ取付金具ねぇ~じゃん。』
ここまでの情報を整理すると、
◆『ローロ・ワールドリカンベンツ』さんいわく、『取付金具はProfgressive RCB 5.0には無いのでメーカーに特注依頼しないといけない。納期は3~6ヶ月』
◆『サイクルJOINT』さんいわく、『お客さまが現在使われている”ボルトのみ”で取付可能です。いま在庫あります。』
◆いずれのショップとも、同じメーカーへ問い合わせをしてくれている。
◆いずれのショップも京都府にある。
・・・である。ショップ単位で情報が交錯。メーカー内でも類似の問い合わせが複数あった場合のお客さま情報の横断が無いのかな?
いまさらメーカーやショップに『あぁ~だ、こぉ~だ』と、また現在の状況を説明するのが、メンドくさいなぁ~。
なので、諦めて、さっさと自分で取付金具の設計することに。
幸い?にも、今手元には新型FRPシートと旧型シートが並んでいるので、採寸開始&頭の中でグルグル計算www。
材料も考慮して、高加重時の最大応力と最大変位と最小安全率の強度シミュレーション。(構造解析っちゅうヤツです。)
そっから2次元の製作図面をCADで起こして、まずはこれで『ハイ!』終わり。
あとは後日、この製作図面をもとに製作開始。
↓ 取付金具を3Dデザイン。(ポンチ絵をもとに大体5分で作成)
↓ メッシュを切る。(作業時間30秒)
↓ 構造解析シミュレーションを起動。高加重条件と材料物性値を与え、最大応力分布を確認。(作業時間60秒)
↓ 最大変位量も確認。(作業時間10秒)
↓ そして最少安全率を計算。うん!OKでしょ。(作業時間60秒)
↓ そんで具体的な2D製作図面に起こす。(作業時間10分)