我が家の愛猫 ミー
本当に本当にご無沙汰しました。気がつけば、もう2年近く経ってしまいました。ビックリです。色々と・・・もうなんだか分からないくらい忙しい毎日で、自分の事を考える暇も無く、ただ日々押し流されるように過ごしてしまいました。そんな中、1週間ほど前、我が家に居着いてしまった野良猫のミーが亡くなったみたいです。死に際を看とったわけではなく、本当に亡くなってしまったのかどうか、信じられないし信じたくないのですが、99.9999%死んでしまったと思います。本当に猫ながら立派な最期でした。猫ながらなんて言うのは失礼かもしれません。人間なんてより、あの子たちのほうがずっとすごいです。偉いです。えさの探し方も取り方も教えてもらっていないのに工夫して、たった一人で生きてきた猫です。苦しくても苦しいとも言わず、人に迷惑を掛けないようにひっそりと隠れていましたが、見つかるとまたフラフラと最後の力を振り絞って出かけていきました。その後ろ姿を見たのが、ちょうど1週間前です。死に場所を探して、旅立っていきました。彼女が現れたのはもう5年くらい前でしょうか。正確に覚えておりません。私は母と二人暮らしですが、母親は動物が大嫌いで、小さい頃から私が猫や犬を連れてくる度に非常に嫌がりました。動物の毛が嫌いだし、恐いし不潔だと言って、昔飼っていた秋田犬などにも触ろうとはしませんでした。でも究極の選択として、犬と猫どちらかを選べと言われれば絶対に犬だそうで、猫はどんな猫でも嫌いだと公言しておりました。そんな母親の目の前を、傷だらけでフラフラしながら小さい猫が横切ったそうです。子猫よりは少し大きいけれど、どう見ても大人の猫では無いやせ細った猫、その三毛猫が、今にも死にそうな様子で、我が家の庭を横切ったそうです。母はあまりにも惨めな姿に、どうした風の吹き回しか同情してしまったようで、それでも直接えさをあげる愛情は無く、また居着かれても困ると思い、ガレージの端っこの方へ残り物のハムなどをそっと置いておいたそうです。それがその猫には母親の仕業だと分かったのかどうか・・それ以来我が家の庭に居着いてしまったのです。ある日私が猫に気がついて、「庭に猫が来てるよ、なんか人なつっこいから飼われている猫かなぁ・・?」と母に聞くと、母親は最初とぼけていましたが、気まずそうにえさをあげたことを白状しました。「あまりにもみすぼらしくて死にそうだったから・・家で死なれたら困るから・・」と言い訳してました。そのうちいなくなるだろうと思っていましたが、どうもえさをもらえると思ったのか、お腹がすくと庭先で、消え入りそうな弱々しい声で「ミー・・」と鳴きます。あまりにかわいそうな声なので、仕方が無いから何かあげよう・・と言うことになり、いつの間にか飼い猫のような状況になっていきました。ミーのお話しはつきません。また次回、お話しさせて下さい。