Terroir

2017/10/15(日)00:21

Vosne Romanee 2014 (E. Rouget)

Degustation(512)

先にEchezeauxについて90と全く違うと書いた。今もう一度反芻してみると、所謂Jayer節というものは全く感じられず、93以降の彼自身のスタイルであるように思う。 感心はするが感銘は受けないという、普通に美味しい人智の範囲のワインだった。勿論私の感受性が衰えてるのかもしれないが。(まあ周囲から見たらそうだろうが)。 この時、VRも飲んだのだが、抜栓3日目ということで余り期待していなかったのだが、これは感銘を受けた。飲んだ瞬間、体がふわっと浮く。抜栓してかなり経っているのに果実に濁りが無く、澄み切っている。淡さから来る軽快感と果実のトーンの高さのバランスが素晴らしい。飲む程に心が楽しくなってくる。少しだけだけど、人智を越えた往年の神作のワインに通じる要素を感じた。 最近ワインは余り買って無いが偶々これだけは数本押さえて有った。勿論、熟成のポテンシャルは十分有るが、私としては敢えて果実に瑞々しさが残る若いうちに楽しみたいと思う。勿論手元に届く頃には少し閉じている可能性もあるけど、確か神自身が「偉大なワインは何時開けても美味い」と言っていた筈だ。そして届いたワインを開けた時、このワインが閉じてなければ神作のワインだと言う事が出来るだろう。 私的にはその可能性は十分高いと思っている。

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