テーマ:ワイン大好き!(30230)
カテゴリ:Degustation
シャンパーニュに於けるセパージュは主に三種類、PM、PN、Chと言う事はワイン通なら誰でも知っているが、一見ブルゴーニュと同じセパージュであるPNやChがブルゴーニュと違うクローンである事は余り知られていない。
シャンパーニュのアペラシオンの規定(2010年11月22日発布)の元でヘクタールあたりの最大収量が規定されているが10.4tから15.5tと葡萄の重さで規定され、ワインの量(hectoliter)ではない。これはブルゴーニュとは違う事に留意すべきだろう。因みにWikiによるとこの重さはワイン換算では65-97 hectolitersとブルゴーニュよりも遥かに多い。必然的にクローン選定もブルゴーニュと違い質よりも大粒で多産を重視し、更に寒冷や貴腐菌への耐性、淡い色、タンニンの弱さ、酸の強さ、比較的低い糖度(二次発酵の際に補糖をするのでそれ程糖度が上がらなくても良い)を考えて行われる。Dijon CloneやPommard Cloneとして知られる小粒でタンニンが強く、色が濃いclone( 例えばClone 777)ではなくClone 386や388とかが選ばれる訳だ。PNは突然変異が多い種で有り、逆に長い歴史の間にCote d‘Or、Marnesに於いて突然変異が起き、それぞれに適した亜種が残り、そういう亜種を植えるのが栽培上のリスクを最小化出来るという面も有るのだろう。
まあ、結論から言うとTerroir、Clone、Methodと全ての面からChampagneはBourgogneに敵わない訳で個人的には知れば知るほど混ぜるのが正解であるように思える。と言う訳で今日のアッサンブラージュ。先日のNSGにMarnesのノンドゼを混ぜたもの。少し硬質でつっけんどんだったNSGを淡いノンドゼで割ると少し骨格、マチエールが出て、軽薄感が軽妙な味に変わる。これ程のものをシャンパーニュだけで作るのはまず無理だろう。
この後日にあるNMのフラッグシップを空けたのだが無理に凝縮させ重く作っていてシャンパーニュの楽しさ、軽快感がなく、余り杯も進まなかった。
所詮は飲み物、こういう遊びも下山には相応しいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/11/04 01:18:46 PM
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