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2018年01月05日
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カテゴリ:ご当地グルメ



マイスターが調理伝承 誰かに技術を伝えたい

地域コミュニティーは人と人がつながり互いに認め合うことで成す。その手法は無数にあり、地域性もあって当然だ。石巻市内では震災後、ご当地グルメの「石巻焼きそば」を使ったユニークな交流活動が生まれ、調理の名人〝焼きそばマイスター〟の認定を持つ伝承者が食を通じた輪を広げている。

 「石巻焼きそば」と言えば石巻市民のソウルフード。二度蒸しの茶色い麺が特徴で、魚介系だしの香ばしさが鼻をくすぐる。ご当地グルメの応援団体「石巻茶色い焼きそばアカデミー」が県内外に魅力を発信し続け、B―1グランプリ出場などで知名度を高めている。

 石巻市垂水町の町内会では、平成24年から地域交流のツールに石巻焼きそばを使い始めた。その名も「焼きそばマイスター養成講座」。町内会の住民がアカデミーの会員から家庭でできるおいしい焼きそばの焼き方を教わり、最後に「焼きそばマイスター」の認定を受ける仕組みだ。

 マイスターとなった住民は、次に他地域に出向いて石巻焼きそばの焼き方を教える。当時は仮設住宅で暮らす人が多く、孤立を防いで地域コミュニティーを活性化させる必要があった。そこで目を向けたのが、ご当地グルメを使った活動意欲の高まりだった。

 これによって期待される効果は①住民同士の交流②仮設住宅や災害公営住宅での高齢者の孤立防止③生きがい創出―など。教わる立場から教える立場になることで外に出る意欲が生まれ、人とふれあうことで交流にもつながる。まさに食を通じたコミュニティー形成がここにあった。

 同町内会の活動は広がりを見せ、複数の仮設住宅自治会が共同で取り組むなど他地域にも波及した。養成講座は年4―5回、仮設団地や復興公営住宅の集会所などで催し、平成29年秋には20回目の節目を迎えた。マイスター認定者は約300人となり、そのうち7割は仮設住宅や復興公営住宅の住民が占めるようになった。

 節目の講座は同市蛇田の新西前沼第一復興住宅集会所であり、同団地に住むマイスターたちが主催し、近隣住民ら約20人が参加。座学で石巻焼きそばの歴史にふれた後、調理を体験し、フライパンから食欲を誘う音と香りを出しながら焼き方を学んだ。

 受講者には修了証となる「マイスター認定証」が渡された。参加した男性(70)は「正直、こんなに簡単においしくできるとは思わなかった。今度は私が作った焼きそばを誰かに食べさせてあげたい」と語り、伝承者としての意気込みを見せていた。

この日の講座でマイスターを務めた同団地菜園会の山内秀頼さんは「新西前沼のコミュニティー形成もまだまだこれから。新マイスターの皆にも協力をいただき、食を通じて地域を盛り上げていきたい」と期待した。

新たにマイスターの仲間入りをした人たちは、1カ月後に同集会所であった地域イベント「秋の収穫祭」に参加。早速、マイスターデビューを果たし、フライパンと向き合いながら腕を振るった。

 支援する側、支援される側の枠組みを越えて互いに支え合い、生きていく「支縁」。新しいコミュニティーの姿に思えるが、本来はどこの地域にも自然と存在していた。復旧復興が進むと物質的な支えよりも心の支えに頼る部分が増える。石巻焼きそばを使った交流もその一つであるに違いない。









 






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最終更新日  2018年01月05日 08時36分13秒
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