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2019年06月12日
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カテゴリ:ご当地グルメ



「お前、アイス何が好き?」

「ブラックモンブランですね」

「おい、 オマエ東京にあるやつで言えよ」

「えっ、ないんですか? ブラックモンブラン」

福岡から上京した新卒1年目。

東京のテレビ局でADをしていた僕は、山口出身の先輩AD・アキモトさんにブラモンが東京にはないことを教えてもらいました。

「ペ・ヤングって誰ですか」

「じゃあ『なおす※』ってどう言えばいいんですか」 (※元にあった場所に戻す、という意味の九州全域で通じる表現というか方言。これを標準語だと思っている九州人は多い)

……そんな僕の愚問にも、アキモトさんがやさしく教えてくれたことを昨日のことのように思い出します。

九州人 ブラモン出せば ノスタルジー

こんにちは。福岡県在住ライターの大塚拓馬です。

ブラックモンブランは2019年に誕生50周年を迎える九州のド定番アイスであり、僕も子どもの頃から大好きです。今でも普通に食べます。

「もっとブラックモンブランを知ってほしい」

「九州人とブラックモンブランのおいしさを分かち合いたい」

そんな想いを胸に、佐賀県小城市にある竹下製菓株式会社へ行って、社長にブラックモンブランのこだわりについて語っていただきました。

ブラックモンブランの魅力に深く迫っていきましょう。

この記事を読んだあとのブラックモンブランはいつもよりちょっぴりおいしいはずです。

九州のソウルアイス「ブラックモンブラン」とは?

九州出身者以外はブラックモンブランと言われても知らない方が多いかと思います。

そもそもブラックモンブランとはどんな商品なのかをご紹介しましょう。

ブラックモンブランとは佐賀県の竹下製菓株式会社が1966年から販売しているアイスバーです。

さわやかなバニラアイスの上にチョコレートをコーティングし、その上にザクザクした食感のクッキークランチがたっぷりとまぶされています。

「モンブラン」という名称はおなじみの栗のケーキではなく、アルプスの「モンブラン」が由来です。

名付けたのは、ブラックモンブランを開発した竹下小太郎前会長。フランスのシャモニーに出張で行った際に、モンブランの山を見て「この真っ白い山にチョコレートをかけて食べたらさぞ美味しいだろう」というイメージから名付けられたのだそうです。

おいしさと手ごろな価格、当たりくじ付きの楽しさなどから高い支持を保ち続けています。九州ならどこでも売っている超ド定番アイスです。

「クッキークランチの食感」がたまらない ブラックモンブランの特徴だけを聞いても、なぜそこまで愛されているのかはなかなか理解しにくいかもしれません。ブラックモンブランのどんなところが愛されているのでしょうか。

そこで今回、九州出身者100名にご協力いただいたアンケートの結果を見てみましょう。

【ブラックモンブランの好きなところランキング】

1位 クッキークランチの食感……62%
2位 チョコとバニラのバランスの良さ……19%
3位 バニラアイスのさっぱり感……10%
4位 当たりくじの楽しさ……6%
その他、5位は価格の安さ……2%、6位はチョコの濃厚さ……1%

【調査方法・調査概要】

調査方法:WEBアンケート
調査対象:九州出身の男女100人
有効回答:100
調査期間 :2019年5月15日~5月19日集計

「クッキークランチの食感」がなんと過半数の支持を集め、圧倒的な1位となりました。次点は「チョコとバニラのバランスの良さ」です。いくつか口コミをご紹介します。

《ブラモンを愛する九州出身者の声》

クッキークランチのバリバリとした食感が、溶けたアイスクリームやチョコレートのトロっとした食感と混ざると、とても心地が良い。(福岡県出身・20代女性)

大粒でザクザクしたクッキークランチの食感がたまらない。バニラとの相性も抜群で、食べ応えがある。(福岡県出身・30代女性)

クッキークランチの食感、地上最強説! あのザクザク感は夏に食べると最高においしいが、冬に食べるとまた一段とうまい!(福岡県出身・30代男性)

ブラックモンブランは子どものお小遣いで買える安さや当たりくじも魅力ですが、「味」で選ばれているということがわかります。

佐賀にある竹下製菓へ
おいしくて飽きないブラックモンブラン。どのようにこだわって作っているのか気になります。

そこで竹下製菓株式会社のある佐賀県小城市へ!

田園風景の中、突如現れる大きな「ブラックモンブラン」の文字はなかなかインパクトがあります。

実は竹下製菓株式会社さんに取材をお願いしたところ、なんと社長直々にお話をうかがえることになりました。

「雪山のモンブランにチョコレート」ってホント?
──ブラックモンブランが「雪山のモンブランにチョコレートをかけたらおいしそう」という発想で開発されたというエピソードは事実ですか?

竹下社長:はい、本当です。アルプスの最高峰であるモンブランにあやかり、アイスクリームの最高峰を目指すという想いも込められていますね。

──山を見てアイスのアイディアが浮かぶって、普通ではありえないと思うのですが……。

竹下社長:ブラックモンブランを開発した祖父(前会長・竹下小太郎氏)は、常に新しいお菓子のアイディアを考えている人でしたからね。旅行に行っても現地のお菓子はもちろん、面白い食べ物があれば買って食べてみるような人でした。

──ブラックモンブランは出張先のフランスのシャモニーでモンブランを見て、インスピレーションが湧いたというお話でしたね。

竹下社長:寒いシャモニーの地で、寒いときでも美味しくアイスクリームを食べるにはどうすればいいかを考えていたみたいですよ。チョコレートだけでなく、クッキークランチまでつけてより濃厚にすれば、寒い中でもおいしく食べられるという構想があったのだと思います。

──「山を見ておいしそう」というイメージだけでなく、既に現地でそこまで考えていたんですか! とても開発への熱意が強い方だったんですね。

竹下社長:祖父は私が高校生の頃に亡くなったのですが、亡くなる直前、病床でも商品開発の指示を出したりしていました。開発への熱意を生涯切らすことはありませんでしたね。

夏ではなく秋以降に売れ始めた
──ブラックモンブランはどれぐらいの時期から売れ始めたのでしょうか。

竹下社長:初回製造日は1966年の5月7日なんですが、売れ始めたのは秋口だったと聞いています。

──秋ですか! 意外にも夏ではないんですね。

竹下社長:今でいう「冬アイス」の走りだったのではないかと、個人的には解釈しています。前会長がシャモニーの地で「寒くても美味しく食べられるアイス」をつくりたいと考え、チョコの上に、さらにクッキークランチをまぶして濃厚にしたという工夫が生きたのではないかと思っています。

元々はお小遣いを貯めて買う高級アイスだった ──ブラックモンブランといえば、手に取りやすい価格も魅力だと思うのですが、やはり発売当初から子どものお小遣いで買えるという点は意識されていたのでしょうか。

竹下社長:発売当時は5円から10円のアイスキャンデーが主流の時代で、ミルクアイスの上にチョコ、さらにクッキークランチまでまぶしたブラックモンブランはコストがかかって、20円でした。発売当時はむしろ高級アイスだったんですよ。

──えっ、そうだったんですか。では、なかなか子どもには買いづらかったんじゃないですか?

竹下社長:当時を知る人から「お小遣いを2日我慢して、貯めてから買いに行ってた」という話を聞いたことがありますね。長いお付き合いのあるお店から「子どもたちがブラックモンブランを運ぶトラックを覚えて、入荷を待ち構えている」という当時の話も聞きました。

──高級アイスだったけれど、「おいしさ」で子どもの支持は集めていたんですね。

竹下社長:ブラックモンブランのクオリティは、今でも他の高級アイスに全然負けていないと思っていますよ。

──どうやって高級アイスから、子どものお小遣いで手軽に買えるアイスへと変わっていったのでしょうか。

竹下社長:最初は高価なアイスでしたが、物価が上がっても子どものお小遣いでも買えるようにと、努力を重ねました。その結果、気づいたら他よりも少し安いアイスになっていたという感じです。

長年受け継がれる独特なデザインのパッケージ ──生誕半世紀を迎えるブラックモンブランのパッケージは、50年間変わっていないのでしょうか。

竹下社長:発売開始当時の記録は残っていませんが、約40年前のパッケージの写真はありますよ。

──約40年前の時点で、もう今とほとんど変わりませんね。

竹下社長:パッケージはほとんど変わっていないはずです。ロゴの形は映画館のスクリーンのイメージだったと聞いています。モンブランの山の写真とロゴ、そしてブルーがモンブランのイメージカラーですね。

──50周年を機に、社長自らモンブランの写真を撮りに行って、パッケージを新調したというお話をうかがいました。

竹下社長:実は、以前からパッケージの写真を自分で撮ってみたいと思ってたんですよ。モンブランに行ったこともなかったので、写真を撮るために行ってきました。天候との戦いでした。もう山に雲がかかるかかる! 3泊4日はりついて、何とか撮れました。

──フランスのシャモニーから見る、モンブランの景色はいかがでしたか。

竹下社長:昔に比べると氷河が溶けているらしいんですよ。祖父が開発当時に見た景色とはすこし違うのかな、とか考えたりして。感慨深かったですね。

プチ喜びを大事にする当たりくじ ──ブラックモンブランといえば、棒の当たりくじも魅力です。ブラックモンブランは、結構当たりやすいというイメージがあります。

竹下社長:それはやっぱり点数制の少額の当たりを準備することで、当たりの本数が多くなっているからだと思います。

▲アンケートでも過半数が当たりの経験有

──点数制の少額の当たりは発売当初からあったのでしょうか。

竹下社長:発売当時は「竹」の字がついていれば当たり、というものだったそうです。しかし、それは最初の3~4年程度でした。つまり、かなり初期から当たりの種類を多く用意していたはずです。

──なぜ子供が小遣いで買えるほどの手頃な価格にもかかわらず、当たりを多めに用意しているのですか?

竹下社長:プチ喜びを大事にしています。少額の当たりでも嬉しいと思うんですよね。今日一日ハッピーみたいな。食べた後でもいろんな楽しみ方ができるというのは、竹下製菓が大事にしていることですね。

ブラモンのおいしさは常にアップデート中 ──ブラックモンブランの味わいで、もっともこだわっているポイントはどこでしょうか。

竹下社長:開発当時からチョコレートとバニラアイスのバランスにこだわっていたという話は聞いていますが、一番はクッキークランチですね。

──クッキークランチのどのような部分ですか。

竹下社長:クッキークランチにピーナッツも入っているのが、こだわっているポイントです。

竹下社長:開発当時、どのナッツがコクが出て、一番ブラックモンブランに合うかいろいろ試したと聞きます。ピーナッツは酸化したり難しい面もあったそうですが、ピーナッツが一番おいしかったということで決まりました。

──その味を50年間変わらず守り続けているというわけですね。

竹下社長:いえ、ブラックモンブランの味は発売当時からはほぼ全部変わっています。チョコもアイスも変わりましたし、クッキークランチも全く変わっていないわけではありません。味だけじゃなくて、包材も変わりましたし、棒も変わってますし、変わっていないところはないくらいです。

──今でもブラックモンブランは変化し続けているということですか。

竹下社長:もちろん今でも味の追求は続いています。日に日に進化を続けているのがブラックモンブランです。

ブラモンに全国進出の予定はないのか ──ブラックモンブランは最近、数々のフレーバーが出ましたね。八女抹茶モンブランもおいしかったです。

▲2019年4月15日に発売された「八女抹茶モンブラン」

竹下社長:2019年5月20日にミントモンブランも出しました。今年2019年は50周年ということもあり、ブラックモンブランのフレーバーローテーションを多めに出しています。その後は少しトンがった新商品を出したいと思います。

▲香り豊かなミントアイスが特徴の「ミントモンブラン」

──えっ、ブラックモンブランとは全く関係のない新商品を発表されるんですか?

竹下社長:はい、全くの新商品ですね。

──おお、それは九州民大期待ですね! ところで、ブラックモンブランは九州と山口県のローカルアイスとなっていますが、全国区にしていく予定はないのでしょうか。

竹下社長:現状、ナショナルブランドを目指そうというつもりはありません。ただ、ブラックモンブランを食べたいと思っている人が、手を伸ばせば苦なく入手できる状態をつくりたいという想いはありますね。

──確かに私も上京した時にブラックモンブランがなくてショックを受けた人間の一人です。

竹下社長:私も大学時代に上京した時「ブラックモンブランないって知ってた?」と、私が竹下製菓の娘だと知らない人から、素で言われたことがあるんですよ。そんなふうに思ってもらえるものなんだな、と実感しました。

──九州以外でもブラックモンブランを置いている店舗はあるんですよね。

竹下社長:あります。ただ、具体的な店名までは社内でも把握しきれておらず、「ここにある」とはっきり言えないのが実情です。以前はあったけど、今はないという場合もあります。とてもおいしいアイスだと思っているので、まだ食べたことがない方にももっと知ってもらいたいですね。

──ちなみに九州以外の人が確実に手に入れられる方法はありますか。

竹下社長:スーパーよりも割高になりますが通販(下記リンク参照)ですね。通販事業は「通販で利益を上げて全国区にしたい」という想いからではなく、食べたいけど食べられない人に届けたいという想いでやっています。

black-monblanc.com









 






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最終更新日  2019年06月12日 09時59分27秒
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