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2020年03月26日
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カテゴリ:ご当地グルメ



回転寿司業界ではネタの新鮮さや価格で鎬を削る大手チェーンが鎬を削っているが、大手以外の全国進出も目覚ましい。地元の海の幸をひっさげ、北海道の「函太郎(かんたろう)」「根室花まる」、北陸の「金沢まいもん寿司」といったご当地系のほか、専門家から“グルメ系”と呼ばれるジャンルの店も勢いを増している。

 これらのジャンルは大手が取り逃がしている「大人の客」を引きつけていると分析するのは回転ずし探究家の柳生九兵衛さん。

「スシローをはじめとした大手は酒類をビールなど数種類程度しか置いていないが、大人向けにアルコールを充実させ、それをウリにする店も登場しています。たとえば東京の『銀座沼津港』。ここは日本酒やビール、ワインなどアルコールメニューを充実させており人気が高い。

 安さをウリにする店とは異なり少し価格は高いのですが、もちろん値段では大手の安さには勝てないけれど、大人向けに厳選した質の高いネタを出す。大手チェーンはお酒を飲みながら長居されると回転率が下がってしまうので、こういった真似は絶対にできない」

 ゆっくりグラスを傾けながらつまむおすし。まさに“回らないすし”に近い利用法だが、大きなメリットがあると柳生さんが続ける。

「たとえば、高級すし店のカウンターでお酒も飲めば数万円かかるところ、回転ずしなら高い店でも数千円くらいで楽しめるのがうれしい。ファミリー層をメインにする大手店では、酔ったお客さんに長居されたくないのでこういった戦略は取らないはずです」

まさに強敵の狙わないスキマを突いた、巧みな戦略だ。ラーメンやスイーツなど、サイドメニューも回転ずしの楽しみの1つだが、その枠を大きく超えた店も存在する。柳生さんによれば神奈川県小田原市の人気店『あじわい回転寿司・禅』では地魚を使ったすしをはじめ、本格的なフレンチを提供、スイーツ類や酒類、コーヒー類も充実しているという。

 米川さんは炙りずしのクオリティーが高い「九州寿司 寿司虎Aburi Sushi TORA」に注目していると話す。

「昨年、東京・二子玉川にオープンしたTORAは、もともと宮崎県のご当地ローカル回転ずし店でした。これがカナダ・バンクーバーに進出したところ大成功。いわば“逆輸入”という形で東京上陸を果たした店なのです。これまでの炙りすしの概念を超えた味わいとビジュアルにリピート客が続出しています」(回転ずし評論家の米川伸生さん)

 これらの店は価格競争とは別のステージで闘いを挑み、回転ずしの世界に新たな色の花を咲かせている。子供たちは臨時休校、夫もリモートワークで家族の顔がそろう機会が多いはず。この春、ちょっとぜいたくな回転ずしを楽しんでみてもいいかもしれない。

※女性セブン2020年3月26日・4月2日号







最終更新日  2020年03月26日 08時40分58秒
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