2016/09/17(土)08:13
家庭保育園とどんぐり倶楽部
息子は今、小学3年生。アップしようと思ってそのままにしていた文章をまとめてみました。☆☆☆随分前の話にさかのぼりますが、
我が家は「家庭保育園」を生後4か月の時から開始。
年長の時にママ友から「どんぐり倶楽部」のこと聞いてビックリ。
そこには、
「家庭保育園~ダメ」(ちなみに公文もダメ)との記載があって、
最初、正直とても戸惑った。
良いということはあっても、
まさかマイナスには働くことがあるなんて考えてもみなかったから。(興味のない方はスルーして下さい)
どんぐり倶楽部の掲示板を読み漁り、
家庭保育園をしていて、どんぐりに行った人のホームページを検索しまくったり。なので私が調べたこと、
そしてその時感じたこと、
今思っていることなどを書き留めておこうと思う。
まずは我が家の家庭保育園の状況について。
息子が生後4か月の時に、
第2教室(正規購入のアフターフォローつき)を開始。
8か月の時に、第5教室(英語)購入。
第1教室(絵本のセット)は未購入だが、第1教室の絵本は妊娠中から少しずつ集めほぼ全てあり。と言うとヘビーユーザーのようだけど、
かなりゆる~い感じで実施。
1歳まではとても良くフラッシュカードもドッツカードもみてくれたけど
(やってる時間は1日2~3分)
1歳すぎて反応が悪くなってからはすっかりやらなくなった。
第1教室に出てくるような絵本はせっせと読み聞かせしてたのと、
「発達検査表」を見ながら、いろいろなことにチャレンジはしてたかな。
あまり教材を使わなくなったので、少しあせりがあったのと、
家庭保育園仲間さんさんから家庭保育園の「なぜなにブック」がとてもいいと聞いて、
第3教室の「なぜなにブック」を2歳ぐらいで購入。
通信教材KIRARAは、2歳11か月から開始。
(小学校受験はしていない。)
KIRARAでいう32か月(5歳半くらいまで)は
順調に通信教材をこなしていたけど、
内容が「小2くらいの内容なんじゃない?」というくらい、
2ケタの足し算・引き算、長文などとっても難しくなってきて、
こんなに難しいことをする必要を感じなくなってきたころ、
「どんぐり倶楽部」のことを知った。
本当に色々ホームページや本を見て、
「家庭保育園」や「早期教育」はいけないことなのかを調べたら、
「早期教育を考える」という武藤隆さんの書籍で、
納得する部分が多くあったので、
以下ピックアップします(要約すると私見が混じってしまいそうなので原文のまま)。そこには「早期教育とは何か?」という所から話がはじまります。*********最小限幼稚園の教育として了解されている範囲を超えて、
乳幼児に対して組織的な教育を早期教育と呼べば、その種類はかなり広い。1、胎教や乳児向けの教育
親の気持ちが安定することや、
生まれてからは、親子のやりとりが活発にスムーズに行われることなどが重要だが、
それを超えてごく小さい時期に
何か特別な組織的な働きかけに効果があるとする根拠はないだろう。2、読み・書き・計算は、学校教育の先取りという意味で典型的な早期教育。
ほとんどの子どもが自然と身につける。
字を書くことや筆算については、確かにある程度教えないと出来るようにはならない。
だが、教えなくても小学校1年ないし2年の間に追いつく。3、英語、ピアノ、水泳などについても早期教育として言及
早期教育を考える上で最も重要なことは、
もちろん、子どもの成長にとってそれがふさわしいどうかである。
ほんの短い時間であれば、格別の苦痛を与えない限り、ほとんど問題の出ようもないが、
日常生活での子どもの必要性(睡眠や食事、運動したり、ものを作ったり、
自然と親しんだり、友達と遊んだり)を妨げるほどになると問題になる。子どもが楽しみ充実しているかどうか、
子どもがその能動性を発揮しているかどうか。
工夫したり、考えたり、表現したり、ものを作り出したりすることがたっぷりあるかどうか。
動植物にふれたり、友達と一緒に遊べたりするのか。
こういった基礎が体験していなければ、学校教育の成果も身についたものにならない。早期教育はそれ自体としては大きな害はないか、
せいぜい他の要因、特に本人の性格と親や家族関係の歪みがある場合に、
その歪みを広げる形で害をもたらすようなものである。
親が早期教育をともかくよいことだとか、必ずやらなければならないと思い込むことなく、
子どもの元気な様子を眺めつつ、
生き生きとして暮らし遊んでいるように子供をささえていられれば、
1日のわずかな時間を早期教育風なことに費やしても、特に問題のあろうはずもない。
だが、わざわざ早期教育を行わなくても、
子どもは日常生活の端々で遊んで暮らしつつ学んでいる。
もし言葉の力を育てたいのであれば、
何より親としては子どもとの日常会話を日々折にふれて楽しむがよいし、
寝る前に絵本でも読んでやるのが良いのである。
無論、それは子どもを放っておくことではない。
子どもの様子に気を配りつつ、子どもの必要に応じていくことである。
算数の苦手な子どもはいることにはいる。
おそらく一割以下であろうが、
様々な理由で算数が苦手になっている。
だがそれは、ただドリルを繰り返しやれば矯正できるものではない。
もっと多様な経験が必要である上に、
計算の手続きの理解とその習熟は極めて丁寧な指導を必要としている。
幼児期にやっていけない理由はないだろうが、小学校でも良いと思われる。
幼児期にはむしろ、数をめぐって不足している多様な経験を少しでも多く用意していくことと、
落ち着いて課題に取り組む力を育てることが必要である。
文字の読み書きは、それができることで本が読めるようになるとか、
大人のようで嬉しいということがあるにせよ、
小学校に入ってからの、
特に国語の成績にプラスに働くから大事だと考えられるであろう。
それは本当だろうか?
幼稚園の年長から小学校1年まで追跡できた263名で検討したい。小学生の語彙力および国語力のテストの得点は、
幼児の時の読み・書き・語彙すべてとプラスの相関がある。
幼児期の語彙力との相関が最も高く、次に読みで、書きがもっとも低い。
つまり、幼児期に読み書きができることは小学校の国語の成績にプラスに働くが、
最も強く影響するのは語彙力である。
そして語彙力が、個別のドリルなどで伸びるものでなく、
生活全体での言葉に関連した活動の豊かさによって伸びるのは、
初めの説で説明した通りである。*******ちなみに家の息子は、
学校の勉強に苦労することは今のところないけれど、
決して飛びぬけて優れている子。。。ではないと思っています。
人の話はよく聞くことが出来るし、
色々なことに興味を持っていて、
手先が器用な子ではあります。
でものんびりとしていて、
運動はどちらかというと苦手なタイプ。
ここからは家庭保育園を使っての私の感想。
・家庭保育園から送られてくる情報を毎月読むことで、
自分の親としての軸がしっかりしたものになった。
子育て中の不安がほとんどなかった。
親の心の安定が何より大事。
・毎日働きかえることで、
どんなことに興味を持っているか、
できるようになったことなどに気が付きやすいし、
純粋にできることが増えていくことが嬉しかった。
「発達検査表」でチェックできるし、
こんな働きかけをしてみようと思えるのが良かった。
(「貯金箱にお金を入れる」「ブランコに立ち乗りができる」「ボールを投げる」とか)
身体を動かすことも沢山チェック項目にあって、
これが一番良かったかも。
・絵本、絵カード、CDなど、
語彙をふやすためのきっかけが沢山あった。
・手先を動かすもの、頭を使う遊びが多かった。
ペグボード、紐通し、プレイボードなど。
かなり器用な子になった。
確かにフラッシュカードの危険性を言うデータは気になっていた。
2才の時に、家庭保育園のセミナーに参加したら、
「フラッシュカードは1順(全部で○枚)したら、
カードの絵と実物を結びつける働きかけをしてください」と言ってました。
要は、いつまでもやってくれるな、、、的な。
家の場合、絵カードは1回通して全部を終えただけなのに、
小学校の教科書に出てきた俳句を読んで、
「これは絵カードにあったね」と言ったりするから驚いた。
”あんな一瞬やっただけでも、記憶に残ってたのか”と。
(決して害があったとは思えなかった)
結局、
どんぐり倶楽部のことを調べ、
ホームページを読んだり糸山泰三さんの「絶対学力」の本を読んだりして、
5歳半すぎぐらいに家庭保育園「KIRARA」を中断することにした。その頃、2ケタの足し算(ひっ算)をプリントでこなしていたけど、
「25個のみかんがあって、12個みかんを買ってきたらいくつになる?」
と質問したら全くわからなかったのだ。計算のテクニックだけ教えても、
理解出来てなくれば全く意味がないと思ったので。とはいえ、
家庭保育園とどんぐり倶楽部は決して対立するものではないと思う。
家庭保育園はあくまで胎教・生後~保育園児・幼稚園児までの教材で、
どんぐり倶楽部は小学生の教材と言える。
しいて言えば”年長~小1”が2つが交わる年齢と言えるのかも。この時にどんぐり倶楽部のことを知ることが出来たのは幸運だったと思う。
その後、どんぐり倶楽部の教材で、たまに問題をやる程度になった。
(結局どんぐりの問題もそれほど進まずやめてしまったままだけど、
どんぐりの概念は、膨大な資料をたまに読み返したりして確認)座ってする勉強ではなく、
本人が何に興味があり、何が好きなのか。
そして体験に基づいた様々な経験をさせるように意識した。
さてこんな本も読んだ。
成功する子失敗する子 ー何が「その後の人生」を決めるのか」の中の記載。
*********
ペリー・プレスクール・プロジェクトで、
3歳4か月の子どもを「ペリー・プレスクール」に入れてもかまわないという、
低所得かつ比較的IQの低い親を町の黒人地区で募集。
集められた子どもは無作為に2つに分類
1群:ペリー・プレスクールに入学し、質の高い2年間の就学前プログラムに参加
2群:自力で勉強してもらった。
その後追跡調査を行った。1・2年ではなく何十年も、そして一生にわたり追跡。1群の子は1~2年は目に見えてテストの結果が良かった。
しかしその効果は続かず、3年生になったころにはIQのスコアはほとんど変わらなくなった。しかし1群の子ども達はペリーにいた間に何か重要なことが起こっていたのだ。1群の生徒は、高校を卒業している割合が高く、
27歳の時点で雇用されていた割合が高く、
40歳の時点で2万5千ドル以上の年収を得ていた割合が高かった。
逮捕歴のある割合は低く、
生活保護を受けたことのある割合も低かった。その後、その子たちの小学生の頃の教員からのレポートを分析。
「生活態度(罵り言葉を吐く、嘘をつく、盗む、欠席・遅刻をするか)」と
「社会性の発達(クラスメートや教員との人間関係にどれ程度関心があるか)」を評価。ペリー・プレスクールが生徒達に与えた恩恵の3分の2は、
こうした非認知スキル(好奇心・自制心・社会性といったもの)であると確信した。ペリー・プレスクール・プロジェクトは
低所得層の子どもの知能を向上させるプログラムをつくったつもりでいた。
しかし長期に渡る知能への効果はなかったが、
行動や社会性にかかわるスキルは確かに向上した。
いずれにせよプログラムが役にたったのである。
*********
こちらも参考に↓
http://berd.benesse.jp/berd/center/open/berd/backnumber/2008_16/fea_ootake_01.html
低所得層の子ども達の話であり対象が違うと言ってしまえばそれまでだけど、
私にとってはとても関連がある気がした。
息子は今小3。
早期教育、先取り教育していても、確かにその差はなくなりつつあるように感じる。
好奇心・自制心・社会性といった目に見えないものが、
きっと伸びたのかもしれない(希望かもしれないけど)。もし2人目の子どもが出来たとしたら、
生後から「家庭保育園」をやって、
(KIRARAは最初やるかな。やらないかもな。)
小学校入学前くらいから「どんぐり倶楽部」をするだろう。結局いいとこどりしたいだけかしら (^^)ゞ
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