盗られたと騒ぐときは「それは困りましたね」と心配し、「もしかしら、どこかに入っているのかもしれませんから一緒に探しましょう」と一緒に探す。探す物のある場所の見当がついたら、本人に見つけてもらうよう工夫をする。☆ 一緒に探す時は、お年寄りがどのようなところにしまうか、しまう場所のパターンを覚えておくと、だんだん見当がつくようになる。 ☆ 介護者が盗る対象にされている場合、一緒に探すことを拒否されることもある。そんな時は無理をせずに他の人の協力を得る。 ☆ お年寄りは者を大切にする人が多いので、部屋のくずかごなどのごみを捨てるとき注意する。くずかごに入っていた欠けた櫛を捨てたら、後で盗られたと怒った例もある。 ☆ 以前に廃棄したり人にあげたものが「ない」という時は、あまり高価なものでなければ似たようなものを新たに買い求めるほうがよい場合もある。一緒に買い物に行くことで気分が変わることもある。 ☆ 事情をよく知っている人に頼んで、お年寄りが訴える内容を否定せずに十分に聞いてもらう。きちんと相手をしてもらうことで、落ち着くこともある。決して盗ったと疑っている人を弁護せずひたすら聞くこと。力強くあいづちを打つと、後にあの人がこう言ったとなることがあるので注意する。 ☆ 介護保険対象のショートステイやデイサービスを利用して気分をそらす。 ☆ 状態のひどい時は精神科医に相談する。 |