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生命のあるかぎり・・・・・

生命のあるかぎり・・・・・

老年期うつ病

 高齢者の病気>老年期うつ病





原 因

 病気になりやすい素因と環境がからみあって発病すると考えられています。
 素因には遺伝的な要因も関係しています。単極型うつ病の場合、家族内の発生の割合は統合失調症(精神分裂病)とほぼ同様で、第一度親族の発病率は10~20%程度です。双極型気分障害では、これよりもやや高い発病率です。いずれにしても遺伝病ではありません。
 脳の中の神経伝達機構に問題があると考えられています。セロトニンやノルアドレナリンなどモノアミン系の神経伝達物質のはたらきの低下が考えられています。
 環境面では、病気になりやすい性格をもっている人がストレスにであって発病すると考えられます。その性格は、几帳面、責任感が強い、徹底性、良心的などが特徴です。執着気質といいます。
 ストレスとしては、男性の場合は職場に関すること(昇進、転勤など)、女性の場合は家庭や家族に関すること(引っ越し、子どもとの別離など)が多いようです。張り切って生活したり、喪失の体験をしたりといったことが発病につながる傾向があります。








 うつ症状


感情面の症状
 さびしい、落ち込む、絶望的だ、なんの希望もない、本来楽しいはずなのにそんな気分になれない、などいろいろな感じかたがあります。これらの感情が一時的なものではなく、長期間(少なくとも2週間以上)続くのが特徴です。
 時に将来への希望がなくなり自殺の考えが浮かんだり実行に移したりすることがあります。うつ病は自殺の危険が高い病気です。

思考面の症状
 考えが進まない、集中できない、決断力が落ちた、頭がぼけてしまったなどと感じます(思考抑制といいます)。頭のなかが赤信号だらけになったという表現をしたケースがありましたが、まさにそのような感じになります。自分はだめな人間だ、なにをやってもだめだ、と感じたり、後悔や取り越し苦労にさいなまれるようになったりします。
 さらに、自分はわるいことをしたので罰を受けなければならないと信じ込んだり(罪業妄想)、将来貧乏になるに違いないと信じ込んだりする(貧困妄想)という特徴があります。

行動面の症状 
 元気がない、なにもやる気がしない、家事ができない、仕事ができない、趣味への関心もなくなった、などという状態になります(活動性の低下といいます)。また話のテンポが遅く、声も低くて小さくなります。

身体面の症状
 睡眠が障害され、早朝覚醒、中途覚醒、熟眠感のなさを経験します。食欲も低下し体重の減少もしばしばです。いっぽうこれらとは逆に、昼間も眠気が強くて寝すぎたり、食欲がありすぎたりすることもあります。このような症状は、日照時間が短い冬期にうつ病をくり返す季節性うつ病で特に顕著にみられます。
 体調がわるく、頭痛、肩こり、胸部や腹部の不快感などもよくみられます。またすこしの運動で疲労を感じて、すぐに休みたくなったりします。一般に性欲も低下します


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