テーマ:☆小説をかきましょう☆(102)
カテゴリ:キャリア系
べつに説教するつもりはないんだが
人がやさしくいってるうちに できることやすべきことを やればいいんじゃないの? という前ふりで、通称説教屋が語りだした 深い愛 at 2004 03/14 13:54 編集 彼女の深い愛は彼を戸惑わせた。彼女に愛されていることが現実に感じている。それは偶然と言うにはあまりにも不思議な偶然の積み重ねだった。合いたいという願いが叶うなら、それは運命というものを感じさせるものだった。 彼女はいつも彼のそばで見守り、求められた時だけ手を差し伸べてきた、確実に。愛されることを期待せず、彼を愛することに誠実だった。 初めてのそのアメリカのフランチャイズのホテルに二人で食事に行ったとき、珍しく10分もかからないところを徒歩であるいて、道に迷った。出会ってから初めてのキスまで1週間かからなかった二人が、食事をするまで半年が経っていた。 「イルミネーションがきれいね」 「道に迷わなければ、こんなに近くで見ることもなかったね」 二人ははじめてのアメリカ製フランス料理のボリュームに困惑しながら、その華美で豪華な夜の時間を共有した。 消えていく at 2004 03/15 02:20 編集 夜の雨の中を一人歩いた 鏡の中の自分を見ていた あなたは優しくて、生き急いでいる 悲しいうわさを聞いた 夜はすべてを覆い尽くして 安らかなひと時の眠りを誘うけど 移ろいやすい心を転がしたまま なにを信じて生きていくというの このまま なにも起こらなくても ただ 消えていくだけの 悲しい恋 最低な危機は最高の幸運 at 2004 03/19 05:43 編集 「最高な幸運は最低な危機かもしれないよ」 「あなたに会えたことは最低な時間の始まりだった」 「時間に責任はないさ」 「なにもいいことがなかった」 「あの笑顔は、技巧だったわけだ」 「いいことってなんだかわかってないよ」 「メリットがないんでしょ」 「そんなものないのはじめからわかってたよ」 「なぜ、こなをかけたの、憐憫?同情?」 「感情に走っただけだよ、あとは好奇心か」 「リスクありすぎだね」 「ばかだったんだよ」 「結果論でしょ」 「人生は結果論さ」 「人生はプロセスさ」 「見解は相違してるね」 「だからわかれるんだね」 「話できないもん」 「こころは通じないしね」 「あんたが閉ざしてるんだよ」 「足ふんでるのは君だよ」 「聞き飽きた、顔も見たくない、声も聞きたくない」 いまこのときを2 at 2004 03/19 06:51 編集 at 2004 03/15 07:45 編集 大切に生きてきた。二度と同じ時間は来ないから、時間を有為に過ごして生きてきた。 「だからいまこの時間を見つめる。今を今として大切に過ごす。無為なことに時間は使わないように生きている」 「それが彼女とわかれる理由なんだね」 「そう思っていい」 人生論 at 2004 03/19 06:56 編集 人生に一大事などない。そう感じることは一大事だが一大事とは終わってから笑うもので、一大事といえば、すべては一大事かもしれない。 聖ピエロの言葉より at 2004 03/19 06:59 編集 それはわたしのものだ。君はそれを決めたり使用したりしたはいけない。あなたの人生は私によって生きながらえているに過ぎない。 敵 at 2004 03/19 07:00 編集 敵の敵は味方であるが、味方の敵は味方ではないという見方もできる。 深夜が終わりかけた早朝の電話 at 2004 03/20 13:32 編集 「愛してるのよ」 「ぼくもさ」 「会いたいのよ」 「ぼくもさ、シャワー貸してよ」 「なにいってるの」 会うことができない人を忘れようとして、彼女は喘いでいた。そんなある日彼に出会った。二度と恋に落ちることはないと思っていた。なにげなく二人は愛していると、あなたしか縋るよすががないと、口にしていた。彼女は18歳からのたった2年の芸能生活で疲れ果てていた。上京して彼のような人間に初めて出会った。彼は彼女の体を求めない。不思議だった。不思議な人だった。 洒落た関係 at 2004 03/20 14:09 編集 孝之が街を歩くとたくさんの人々が声をかけた。白人、黒人、売春婦、ホステス、ボン引き、客引き、、、。彼は他愛もない話しをして、のどが渇いていないか、おなかが空いていないか聞いた。そして極力希望に答えた。ときにはそのまま食事に行った。彼女たちは彼を愛していた。彼がいない夜は寂しいありふれた街だった。 彼女たちにとっては彼は唯一の日本人の友人だったのかも知れない。しかし彼のゆったりとした余裕のある態度や、上等のスーツや、流暢な英語や、やさしさは、確実に日本のイメージを変えた。そのストリートで彼は特異な存在だった。何軒ものクラブをはしごする合間に彼女たちとストリートでなにかを見つめていた。 「パンツかってよ」 「え?」 「ないのよ、おとしたのよ」 ときには彼は引越ししてばかりの行ったことのない部屋のカーテンや、マヨネーズや、トイレットペーパーを希望者と買いに行く。 地方出身者の娘と、父親のような行為をその繁華街で行っていた。 「てりやきバーガー」 「高い、普通のにしなさい」 「じゃチーズバーガー」 彼女たちと路上でOLDENGLANDのスーツのままカップヌードルをすする時でさえ、彼は、キマッテいた。 彼は優しいだけでなく、彼女たちの仕事の理解者であったし、彼女たちが愛していた理由は、彼はイカしていた稀有な日本人だっただけでなく、すべてに分け隔てなくみんなとなかよく接していたし、RESPECTされる何かを持っていた魅力ある人間だった。 「あなた、しあわせ」 そんなことをよく言われた。自分が幸せかどうか考えたこともない彼は、そういった彼女たちと共有するわずかな時間に、クラブで日本女性に接客されている時間よりもむしろ、安らいでいるのを感じた。これは利害関係のない、職業上の関係のない知人の域をでない洒落た関係なのかも知れないと思った。 高橋 at 2004 03/20 14:48 編集 高橋は帝王と呼ばれていた。女を落とすために容赦なく投資をした。それは株式投資と同じだった。彼の生活に落ちた女は溺れた。別の世界を経験して、もとの生活に戻れなくなった。彼は洗練された趣味のよさをさりげなく誇示する。彼と寝た女は時計が変わったのですぐわかった。新しいホテルの生活が始める。彼はスイートに女を囲った。女は洗濯や調理や掃除のない人生に突入した。うつくしさを維持することが仕事になった。やがて彼女たちは、希望した車を与えられた。そんな一人の裕子はFIATと日比谷のホテルのスイートの鍵を与えられて、大学に行かなくなっていた。裕子は昼過ぎに起きて、ルームサービスでアメリカンブレックファーストをとって、アルマーニを着て映画を見に行く。マフィンを買って公園を散歩して、高橋との夕食のレストランの予約をして、クラブで水泳して、美容室に行き、お肌の手入れをした。夕方にはフランス語の個人レッスンのステフがくる。夜になって、高橋から会えないというメールが来た。いつも仕事であえない。ここに暮らしだして、4ヶ月になるが高橋は週一度程度しか現れない。彼女は彼の自宅を知らない。なぜ愛されているのかよくわからなくなっていた。 model at 2004 03/20 16:31 編集 彼女はアルコール依存症だった。職業上の理由でダイエットしているが、時折過食症になった。彼の愛情の欠如がいまの彼女にしたが、彼に自覚症状はない一方、彼は慢性的な睡眠不足により情緒が不安定だった。 二人が食事すると彼は拒食症気味に彼女の暴飲暴食を眺めていた。彼女はカロリーの低い度数の高い酒を水のように飲んだ。そして彼はどうみても4人分にしか見えない飲食代を支払っていた。彼女は20歳だが業界としてはトウが立っていた。孝之は愛情を感じていたが、それは彼の行動を伴わず彼女には届いていなかった。業界を引退することを彼女に言えないでいた。彼との交友で彼女はらしくなっていたが、その愛情を受けずに育った部分は変化しなかった。彼女の細やかな神経は、日増しに蝕まれていった。 目的 at 2004 03/20 16:56 編集 彼は人生の目的を果たしていた。しかしそこに青春はなかったし、映画や、コンサートに出かける時間もなかった。しかも彼の目的の完了にだれも気がついていなかったし、彼の犠牲にともなって放棄していた義務も残っていた。彼の家族は結婚を望んでいたが、浮いた話はなかった。彼の目的はすべてだれかが成し遂げたことになってしまっていた。自暴自棄に近い人生だった。つまり彼の欲望は何一つ満たさないままここまできてしまっていた。彼の意思と彼の人生は乖離して、自分を失っていた、いつから? ある伝言 at 2004 03/21 08:54 編集 愛している。 互いに負った傷を見せ合うことなく嫌われたのか。 痛い。 思い出が痛い。 キス奪った、思い出が。 高橋 at 2004 03/21 09:00 編集 高橋は諸般の事情から同居中の異性を別居させた。彼の中に起きている諸般の原因の切り分けを検証する目的で、その上で彼の弁護士に損害賠償請求と慰謝料請求訴訟に関して調査するよう指示した。彼はFEMINISTではないが男女同権という最近のトレンドについては法的に正しいと思っているタイプの常識人だった、代理人はともかく。 苦言 at 2004 03/21 09:03 編集 「男らしくないわ、女々しい考えね」 「それはセクハラになりますよ、訂正しなければ告訴します」 俺 at 2004 03/21 09:08 編集 僕は気がつくと時々俺になっている。僕は俺になっている僕を気に入っている。俺は神経質ではなく、平均的な自己中で、男の中の男だと思う。俺は容赦しない。俺が怒ると首が飛ぶ。僕はこの俺についてすこし考えてみる必要があると思った。 なにも入っていない大型冷蔵庫 at 2004 03/21 09:11 編集 電源を切るべきか? 「恋に恋するひとに」at 2001 12/10 10:40 編集 at 2004 03/21 09:51 編集 忘れようとして 風邪ひいたんだね 東京の男たちは そんなもんだよ 出会いと別れが多すぎて きみのまごころを みすごしてたんだ わすれよう 恋 やさしいふり ありがとう すこしだけ 東京が 嫌いになる at 2001 12/10 10:34 編集 at 2004 03/21 10:16 編集 やがて 秋がきて あの夏の記憶がよみがえることもなくなり 新しい恋が私を女に戻すとき あなたは後悔をはじめてる わたしほど愛されたことなかったことに 気がつきだしてる もう戻れないあの夏に かかってこない携帯の電話番号 at 2004 03/21 13:16 編集 消すべきか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 10, 2006 08:01:18 PM
コメント(0) | コメントを書く
[キャリア系] カテゴリの最新記事
|
|