テーマ:☆小説をかきましょう☆(102)
カテゴリ:モデル系
producer だった彼は商品に手をつけた。
しだいに落ち目にして影響を低下させて、自分の妻にした。 彼女はモデルをする前から、大森山王ではその長身で目だっていた。 やがてMEIAMIXの広告戦略に乗って、映画主演、MTV、CD、CM、すべての媒体で広範囲に露出した。 彼女は美についての一時代のひとつの答えだった。 彼は自分が醸成したそういった時代の美を、個人のコレクションにした。 あいつが中学生だったころこれを見てたのかしらないが、彼女は確かに時代を作って、飽和し、あいつのかみさんになった。 ひとのかみさんに関心はないが、当時の痛い映像のなかの彼女は、輝いて、そういったガキをあおる変な踊りをしながら、よくわからない恋の歌を歌っている。 「来年もコンサート、みにきてやってください、これからもよろしくお願いします」 彼女はそういってアンコールのうざい野郎たちの怒声のような叫びのなかを消えた。 そういえばあれから10年が経っていた。 午前5時 彼女から電話がはいる BS8うつるよね つけてよ どしたの でるのよ なにが わたし でてないよ ばかね 生放送よ いまどこよ 現場 あと5分後からだから そう 5分後お天気のコーナーにあっけなく気象予報士のテロップとともに、みあきた売れないモデルのゆかが出ている。 また痛い仕事だった。 氷点下の港区でロケをしている。こんなもの誰が見ているのだろう。0.5も視聴率ないだろう。気象予報士になったのも知らなかった。 突然涙がでてきた。それは彼女の父親のようにうれしくてだとおもう。 ごめんね、痛い仕事をするうれないモデルなんて言って。 これも痛い仕事だけど、世の中にはもっと痛い仕事いっぱいあるから、いっぱい痛い仕事するんだよ メールを打つとマジで泣けてきた。 こんどは自分にすべてがむかう、、 痛い仕事をしているのは俺自身だった。 痛い。 涙がとまらない。 人生ってなんで痛いんだ。 痛いしごとに売れないモデルがありついた。 excusive at 2004 05/29 10:22 編集 彼のかけがえのなさ 彼の欠如 彼がいなくなって ありふれた毎日が 彼女を支配した 何を考えているかわかる男 それがいまの男だった 彼はなにを考えているか 分からない男だった 表情は技巧的で 会話は作為的で 存在して 存在しない男 存在しないで 存在する男 わたしが愛した男 もしも許してくれるなら あなたにもう一度 愛されたい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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