カテゴリ:だから
彼女は生まれてこのかた自分が嫌いだった。その自分を取り巻く環境も嫌いだった。問題は彼女が感情で地球を回していることだが、彼女には気がつくすべもない。 嫌いな自分の嫌いな理由はいくつかあったが、彼女の美しく生まれなかったこと、そして内面も美しくないことであった。 醜いものが嫌いな彼女、美しく装うのにコストがかかった。彼女の動機は羨望だった。羨望されるか否かが彼女のDNAの基本定義だった。天才的な虚栄心がすべてを支えた。 努力をしないことがVISIONだった。彼女はまったりと、凡人が夜も寝ずに達成する人生をふつうにこなしていた。MAXな生きる姿勢なしで人並み以上のステイタスを得ているという自負が彼女のプライドを喜ばせた。そこにある現実に興味はないが、彼女が優秀であることが、そしてその余裕ある人生が彼女のIDENTITYだった。 最近よく考える。 上昇する必要のある人生とはいかなるものか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 11, 2006 10:26:54 AM
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