|
カテゴリ:読書
あらすじ:
小さな命を失ったつらさに耐え、 仕事に身を捧げてきたのに……。 病院の救急科で働くベッキーの夢は、看護師長になること。 振り返れば、これまでの人生は苦労の連続だった。 若くして結婚し、つらい流産と離婚を経験したあと、 二度と同じ轍は踏むまいと、恋を遠ざけ、仕事に打ちこんできた。 だが、パーティで偶然逢った情熱的なスペイン人、レアンドロに惹かれ、 めくるめく一夜を過ごす。今宵だけ……たった一度だけなら……。 そして翌朝、眠る彼を残し、さよならも告げずに姿を消した。 仕事に戻っても、レアンドロとのつかのまの幸せの余韻が頭の隅に漂い、 同僚が噂しているハンサムな新任医師のことさえ、大して気にならない。 ところが、休憩室に入ったベッキーがそこに見たのはーーレアンドロ! 感想: あらすじにあった通り、ヒロインはつらい過去に囚われて、恋愛をさけています。 トラウマだとは思いますが、それはヒーローもでした。 そして偶然の再会で、再び二人は愛をかわします。でも、その行為を”愛を交わす”と考えられない二人。 それが、新しい命を授かったことで動きます。動くけれど、二人がトラウマに囚われているので、なかなか進展しません。 ただ、ヒーローの両親のことは、衝撃的です。 そして自分自身もそういう道をたどりそうだということにも気がつき苦悶します。それが、なかなかせつないです。ヒーローは建設的に考えられるタイプ、だから真実を知り、知っていたと思っていた過去は間違いだと受け入れます。ここで頑なに自分の知っていることにしがみついていたら、新しく歩みだすことはできなかったとわかります。 そういう意味ではなかなか、です。 医師というのもあるのかな。命の重みを知っているというのでしょうか。 よかったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.01.02 18:45:24
[読書] カテゴリの最新記事
|