🌆 トーセイ、25%増益で好調決算! 不動産ビジネスの強さと今後の注目点を徹底解説
📌 【最新株価】
現在(10月初旬)の**トーセイ(証券コード:8923)**の株価はおよそ 3,335円(前日比+10円、+0.30%)。
PER は約 11.48倍、PBR は 1.62倍、配当利回り(予想)は 2.9%前後と安定した水準です。

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💡 【株価の背景】
今回のトーセイ株上昇の要因は、発表された決算で 「25%増益」 という力強い数字が出たことにあります。
2025年11月期第3四半期累計(24年12月~25年8月)で、最終利益は前年同期比25.0%増の約140億円と、通期計画(140億円)にほぼ到達。進捗率は 99.7% に達しました。
さらに、6〜8月期(第3四半期単体)では 最終利益が前年同期比54.7%増 と、増益基調が鮮明です。
収益の伸びを背景に投資家の買いが入りやすく、「実力を評価する動き」が株価を下支えしています。
一方で、会社予想によると第4四半期(9〜11月期)は 94.7%減益見通し。
ここをどう乗り切るかが今後の焦点となりそうです。
📈 【業績と事業のポイント】
トーセイは不動産を中心に多角的なビジネスを展開する総合ディベロッパー。
主な事業は以下の6分野です。
| 事業 | 内容 | 売上構成比(目安) |
|---|
| 不動産再生 | 既存ビル・商業施設などの再生 | 約44% |
| 不動産開発 | マンション・オフィスなどの新築開発 | 約20% |
| 不動産管理 | 管理業務、メンテナンス | 約10% |
| 不動産賃貸 | 自社保有物件の賃貸 | 約10% |
| ファンド・コンサルティング | 不動産ファンド運用など | 約8% |
| ホテル運営 | 宿泊事業 | 約7% |
▶ 主力の不動産再生と開発事業が収益をけん引。
再生・開発ともに高採算案件が続き、売上高は前年同期比で 約21%増の839億円、営業利益も 同22%増 でした。
会社の通期予想では、
- 売上高:981億円
- 営業利益:216億円
- 最終利益:140億円(前年比+25%)
と堅調な見通しを維持しています。
ただし、四半期ごとの利益の波が大きいのがトーセイの特徴。
第4四半期に大型案件がなければ、一時的な減益もありえるため注意が必要です。
🧩 【今後の注目ポイント】
第4四半期の業績動向
会社予想では大幅減益見通し。ここで上振れできれば、再評価余地が大きくなります。
利益率の維持と原価コントロール
建設コストや金利上昇が利益を圧迫する可能性。利益率維持が今後の課題です。
再生・開発プロジェクトの進行状況
都市再生やオフィス再開発案件がどこまで拡大できるかが、来期以降の成長ドライバー。
不動産市況と金利動向
金利上昇は不動産企業にとってリスク。市場の需給バランスや賃料動向にも注目が必要です。
📝 【まとめ】
トーセイは今回の決算で 25%増益 と力強い伸びを見せました。
複数事業を展開する“収益分散型”の経営基盤を持ち、特に不動産再生・開発での実績が光ります。
ただし、今後は第4四半期の利益減速やコスト上昇といったリスク要因も。
短期的には様子見、中長期的には安定成長株として注目できる銘柄といえるでしょう。