情熱   

2010/04/13(火)00:09

書く力

書籍紹介 (63)

齋藤孝著「書く力」たいわ文庫を読んだ齋藤孝ほど出版数の多い作家はいない。その彼が「原稿用紙10枚を 書く力」を書いたのだから読んだほうがいい。彼がなぜこれほど多くの本を次から次へと書けるのかが、この「書く力」を読めば少し解る気がする。コツは以下の3つほどか。多く書く人は多く読んでいる引用が上手い「書く力」とは構築力である圧倒的な読書量だと思う。全てを読む必要は無い。興味を引く箇所、著者が言いたい箇所だけを2割も読めば十分との事。彼は今ではもう有名になった読み方「三色ボールペン」で大切な箇所は赤、少し大切な箇所は青、興味を引いた場所は緑と使いこなす。本を汚して使う。折り目や線、ぐるぐる丸印など、自分の読書ノートとして後々読み返した際に、すぐに大切な場所がわかるように工夫する。引用も上手い。多くのインプットの中から適切な引用を取ってくる。おそらく読書ノート化した本から該当箇所を再び探し出すのも早いはずだ。そして、「構築力」。書くことは考えること。書くとなると思いついたままに、思いついた順に書いていても論理的な文章にはならない。説得力に欠ける。そこで、「下書き」が必要となる。最も言いたいことのほかに、それを補足する部分など漠然と頭に浮かんでいる言いたいことがある。それらを整理し、図として目で見える形にして一旦「下書き」してから書き始めることになる。書くことは多くのことを学べるらしい。子供に読書感想文を書かせる際はただ「感想を書きなさい」と言うのではなく、「読んで大事だと感じたところを3つ挙げて、そのことについて書きなさい」というように、具体的に師事したほうが書く手がかりになる。「書く力」をつけて、面白い文章を多く書けるようになりたいものだ。

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