カテゴリ:おもふ
ハッとさせられた瞬間でした。
アホさ加減では超高校級なやつらの練習中。 今週は、1年生だけでの活動。 現在、2年生は修学旅行で沖縄滞在中。 まったくもって生意気な野郎どもです。 俺なんか中学も高校も “遠足は鎌倉”“修学旅行は京都・奈良” だったっていうのに。 高校での鎌倉遠足中の昼食タイムに、 同じ班だった女子に「何でもいいから決めて~」 と言われたので「じゃあマックにしよう!」 と男らしくズバッと決めたら「マックは嫌だー」 と反抗されプライドを粉々にされたっていうのに。 うらやましいぜ、沖縄。 そんな訳で1年生だけの練習。 この日の練習場は、ハンドボールコート2面。 寒い風がビュッと吹いた夕暮れ時、 俺は真ん中にある通路にいながら両面で行われている 5対5のミニゲームを観ていました。 西側のコート。 素晴らしい集中力でミニゲームをやってる アホなやつらのずーっと先には沈みかけの夕陽が。 空は綺麗なグラデーションで彩られていました。 うっとりしてしまうほどの美しさで。 振り向いて、東側のコート。 やはり素晴らしい集中力でミニゲームをやってる、 やはりアホなやつらのず-っと先には、 やはりではない、真っ暗な空に満月お月さまが。 やはりうっとりしてしまうほどの美しさ。 その景色の対比にハッとしてしまいました。 そして昔読んだ本の内容を思い出しました。 それは『七つの習慣』という本。 みなさん、騙し絵というのはご存知でしょうか。 ひとつの絵からふたつの見方が出来るというものです。 『七つの習慣』に載っていたのは「婦人と老婆」という絵でした。(→こちら) 第一印象が「婦人」だと思うと、なかなか「老婆」に見えない。 第一印象が「老婆」だと思うと、なかなか「婦人」に見えない。 それは日々の出会う人や考え方、出来事、 きっと何に対しても言えることで、 自分がそうだと思った見方をすると、 別の見方に変えることはそりゃそりゃ困難で、 行き過ぎてしまうと“違う”というだけで否定してしまったりで。 あれですね、先入観ってやつですね。 俺は23歳の時にこの部分を読んで、 えっらい衝撃を受けました。 これは間違いない、 長嶋茂雄が“MR.ジャイアンツ”ならば、 俺は“MR.センニュウカン”だ。 無理矢理同じカタカナにしてみたもののなんてカッコ悪いんだ・・・。 そんな“MR.”は絶対に嫌だ。金輪際お断りだ。 そして、決めました。 「俺ごときの先入観で、一方的な判断をしないぞ。こにゃろーめ。」と。 それから約8年。 「阿佐ヶ谷駅」に行くには中央線だろ、 と何の躊躇いもなく乗ったら、その日は休日運転で 「阿佐ヶ谷駅」を通過してしまったりもしてるので、 まだ“MR.”気味ですけど、 少ーーーーーーーしずつ出来るようになってきた気がします。 でもこの日の “夕焼け空”と“満月お月さま空”の同時な風景を見たら、 俺はまだ絶対に“MR.センニュウカン”な人間だ、 と直感的に感じてしまいました。 じつは“MR.ジャイアンツ”にはなりたくないんだけど、 “MR.タイガース”の掛布さんにはなりたいのに。 ひとつの大きな空という空間に、 まったく別の色、別の美しさを持って存在してた “夕焼け空”と“満月お月さま空”。 この日は、 坂田利夫師匠から“MR.アホ”を奪う勢いの 高校生たちの素晴らしい集中力が放つエネルギーが、 “満月お月さま空”に背を向けてた俺を振り向かせてくれ もう一方に存在してた美しさに気づかせてくれた。 でも、普段はどうなの? 目の前の人の見えにくい一面を見れてるの? 外からの情報を鵜呑みにしてるんじゃないの? 残念ながら圧倒的に修行が足りない模様です。 掛布さんになるには素振りが足りない模様です。 「うわ~すっげえ。感動~!!!」 「は、ふざけんなよ。何言ってんだよ・・・。」 そんな瞬間に後ろを振り向ける人間になりたいです。 そして、タイガースを優勝に導きたいです。 『常識とは、 十八歳までに身につけた 偏見のコレクションのことをいう。』 物理学者・アインシュタイン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|