タイ万華鏡 / Thai Kaleidoscope

2006/10/05(木)22:58

最新種ソムタム「タムカウポード」(=トウモロコシのソムタム)

タイ料理あれこれ(151)

 「ソムタム」と言えば、生パパイヤが主材料が本来だが、数十年前、パパイヤの変わり「生人参」を使ってデモンストレーションされたシリントン女王が始めてだった。  女王がイーサーン料理の大大好きなので、ソムタム等がよく御自分で作られたそうです。    イーサーンを始め田舎の「ルークトウング」歌も好まれ、よくラジオの「ルークトウング」歌番組の大ファンとしてよく曲リクエストされたそうです。(あだ名でよくリクエストしていた。ある日、DJとアナウンサーがそのあだ名に女王に示すような事に気付き直接申し上げると、本人は認め、「女王」だった。。。)     以来、人参を代用するのが通用として、次ぎはキュウリ、ウリ等がいろいろな材料を代用する事が広がった。また、健康ブームに伴い、「フルーツのソムタム」が現われた。フルーツソムタムとは、柑橘類、ぶどう、パイン、メロン、カバー等。    一方、イーサーン人には、さらに、素麺を本来のソムタムに加える事にした。これも不思議に美味しくなる「ソムタム・ミ-」だった。田舎では静かなブームになっている。ソムタムの世界が広がり「無限大」になりそう。。    今回は、さらに一歩先進して行くソムタムを紹介します。  それは、「タムカウポード」、トウモロコシを主として、人参、インゲンとトマトは副材の美味しいソムタムの最新種。  材料:蒸かしたトウモロコシ(塩気を入れないものがいい)2~3カップ     生人参=サイコロ状に切る 1 カップ     インゲン=1センチくらいの長さで切る 適量     トマト(プチトマトか、サイコロ状に切る) 適量     レモン汁、ナムプラ、生唐辛子(プリッキーヌーがなければタカの爪)、ニンニク、干しえび、ヤシ砂糖(なければ普通の砂糖)    作り方:     1)ニンニクと生唐辛子を好きな量で潰し器(=「クロック」がなければ和風の擂り鉢でも使える)に入れて70%くらい潰す。(○○%潰すとは、原形が潰された割り合いを意味する)     2)インゲンを入れ、大体50%に潰して、ナムプラ、レモン汁、砂糖を入れ味みて、好きな程度を調整する。     3)トマトを入れ30%潰してから、干しえびを入れ簡単に潰し、トウモロコシ、人参を入れ極簡単、軽く1、2~3回潰して、スプーンで全体を掻き混ぜてできあがる。    ***ナムプラ漬け蟹が好きだったら入れても結構です。この「タムカウポード」を合わせて頂くものは、冷えた生野菜(白菜、キャベツ、キュウリ、空心菜等)。そして、クリスピーな揚げものがあればもっといい。例えば、揚げワンタン、鶏の唐揚げ、ポテトチップ等。 ***耳もとに囁くコツ!*****     A)人参は切った後、しばらく使うまでは冷たい水に漬けておいた方がパリット触感が出、美味しくなる。     B)ナムプラとレモン汁が同量に使えば一番簡単な味調整ができる。塩っぱ過ぎか酸味強過ぎ等の失敗にならない。。。     C) 3)の段階にトウモロコシと人参を入れてからあまり潰すと全体の味と触感が壊れてしまうから気をつけること。     *****材料の順番にプロセスしていく(作り方)を狂わないよう、気をつけること。微妙な材料の味と触感等が変わってしまうと、素材の一つ一つが「パーフェックトな味」にはならなくなる!********

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